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「考え方が変わりました」ゆりやん、転機となった意外な先輩芸人の教えを明かす

ゆりやんレトリィバァ
ゆりやんレトリィバァ

 ゆりやんレトリィバァが9月20日、東京・よみうりホールにて単独ライブ 『Re:Re:Re:Re:』を開催する。目標としていた『R-1グランプリ』(関西テレビ・フジテレビ系)優勝という栄冠を手にし、ますます勢いに乗る彼女。今回は、ゲストに『キングオブコント』王者のコント師ジャルジャル(後藤淳平福徳秀介)を迎え、最高のエンターテインメントをお送りする予定だ。

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 そんな次のステージに向かうゆりやんに話を伺った。お笑い界に名を残した彼女のターニングポイントには、意外にも、現在ブレイク中のある芸人が関わっていたーー。

ーー今回の単独ライブのコンセプトを教えてください。何か仕掛けなども用意されているのでしょうか?

 『シンプル単独ライブ』って感じですね(笑)。ネタはもちろん、ゲストの方といろいろやらせてもらいます。(仕掛けとしては)「アレや!」って思ってもらえるものがあるので、楽しみにしていただきたいです。

ーーネタ作りについて。『R-1』優勝から、自分の中で変化を感じることはありますか?

 『R-1』に優勝させてもらう前からもあったんですけど、いい意味でなりふり構わず、好きなネタをさせてもらっているなって思っています。特に単独ライブとなると、さらにそれが強くなるというか……。基本的に単独ライブって私を見に来てくれるお客さんが多いと思うんですけど、それでもまったくウケてないときもあります(笑)。

ーーゆりやんさんにとってファンの方はどういう存在ですか?

 先輩芸人さんのTwitterのリプライを見てみると、ファンの方の返信が、その芸人さんっぽくなる(影響されている)んですよね。たとえば、(天竺鼠の)川原さんだと、ファンの方も川原さんっぽい文章になっていて(笑)。

 “私もそうなりたいな”って思っているんですけど、私のお客さんは、みんなめっちゃ優しいんですよ。言い方悪いですけど、調教されている感じ(笑)。「おおきにです。

おおきにと申します、名前?」っていうギャグがあるんですけど、コロナ前のライブで、それを言うと、お客さんが「名前!」って返してくれたり(笑)。

 本当にファンの方が大好きですし、元気をいただける存在ですね。デビューして間もないトガっている時期、劇場でネタを見たお客さんの投票があったんですけど「ゆりやん~!」って声をかけてくれても、“ふん。今日、私に投票してくれたの2人やで? 絶対、その中の人ちゃいますよね?”って、ひどいことを思ってしまっていました(笑)。

 でも、今となってはすべてがありがたいこと。コロナ前、ライブが終わって「楽しかったです。元気もらいました」って言われたとき、私の方が元気もらっているのになって……。どんなことでも、私1人でできるわけがないし、応援してくださっている方がいないと無理なことばかりなので、本当にありがたい存在です。

ーー東京公演のゲストはジャルジャルさんです。印象を教えてください。

 ジャルジャルさんはハーバード大学の先輩で。

ーープロフィールの大学名と違います(笑)。

 校風が似ていたのですみません(笑)。関西大学の先輩で、とにかく大好きで楽しいんですよ。“一緒にさせてもらえたら嬉しいな。単独ライブに来ていただきたい!”って思ってお願いしました。

ーー楽屋でミニコントみたいなことはされるんですか?

 後藤さんとやらせてもらってんのは、2人がしょうもないおっちゃんになって「おっちゃんも劇場出てんのかい」「おっちゃん屁が出てんねん」「なんやねんそれ」みたいな、謎のやりとりをしています(笑)。

 福徳さんは、相談も乗ってくれたり、いろいろな話をしています。福徳さんは先輩なんですけど、気が合うというか、福徳さんと喋っていると、話が止まらないんですよ。

ーー先輩芸人とも交流があるゆりやんさん。個人的にターニングポイントになった言葉や教えってありますか?

 いろいろあるんですけど、芸人なりたてのとき、天竺鼠の瀬下さんにごはんに連れていってもらったんですよ。

私が怒られるノリになって、ワーッて怒られたあと「結局、これだけ言うたけど、どう思う?」って言われたので「ダメだなって思います」って返したら「そこは『何も思ってません』でええねんで」って教えていただいて。

 そこで“そうか。真面目過ぎた”って思ったんです。「何も思っていません」って言うたら「何も思ってへんのかい!」って言えるなって。そこから、考え方が変わりました。『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)に出させてもらったとき、(明石家さんまのやりとりなどを見て)、“こういうことか!”って思いました。

ーー瀬下さんは、現在、体を張る芸人さんとしてブレイクされていますが、ゆりやんさんの原点になっていたんですね。他にもございますか?

 (瀬下と)同じくらいの時期、スーパーマラドーナの田中さんに、ラーメン屋に連れて行ってもらって。「ゆりやん彼氏おる?」って質問してくれたので「いないんですよ」って返したら「それ『ビックリされるかもしれないんですけど……いないんですよ』って言ったら? 『びっくりせーへんわ!』って言えるやん」って教えていただいて。田中さんのおかげで、今もそんなボケばっかりしています(笑)。

 あと、ゆりやんレトリィバァとして、初めてネタとコーナーがあるライブに出させてもらったとき、背中に(おもちゃの)銃だけ仕込んで(笑)、前に出たいけど出られへんなって迷っていたんですよ。そしたら、それに気づいたTHIS IS パンの吉田さんが「行きや!」って物理的に背中を押してくれたんです。舞台で銃を出すと、MCのジャルジャルさんがツッコんでくれて笑いになって……。そのとき1年目で後輩はいなかったんですけど、吉田さんのような優しい先輩になりたいなって思いました。

ーーゆりやんさんが、“この人のネタをよく見る”という芸人さんや好きな芸人さんはいますか?

 普段のネタはもちろんですけど、『オールザッツ漫才』(MBS、関西ローカル)でも面白い土肥ポン太さん、なだぎ武さん、あべこうじさん、なかやまきんに君さん、おいでやす小田さんとか、ピン芸人の方のネタは、勉強させていただきたいなって思いますね。

ーーお笑いはもちろん、他ジャンルの仕事も多いと思います。

ドラマ『世にも奇妙な物語』(フジテレビ系)、ミュージカル、(俳優として)映画に出たいです。ほかにも、映画監督、映画の声優、単独ライブのツアーでもっと全国を回りたいですし、アメリカにも行きたい。やりたいこといっぱいあります!

 

参照元https://dailynewsonline.jp/