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米野球誌「最優秀」選出がアダ? 大谷翔平のMVP投票への影響

米野球誌「最優秀」選出がアダ? 大谷翔平のMVP投票への影響
米野球誌「最優秀」選出がアダ? 大谷翔平のMVP投票への影響

「大谷がMVP選出」――日本時間10月8日早朝、そんな“紛らわしいニュース”が飛び込んできた。「メジャーリーグのMVP投票はワールドシリーズ終了後のはずだが?」と思っていたら、米球界には“もう一つのMVP”があったのだ。

「大谷か、それともウラディミール・ゲレーロ・ジュニアか?」と、日米両メディアを連日騒がせているのが、ワールドシリーズ終了後、全米野球記者協会加盟の記者約30人が投票権を持つMVPで、今回発表されたのは、老舗米野球誌「ベースボール・ダイジェスト」がまとめ役を務めている年間最優秀選手賞だった。

「ベースボール・ダイジェスト誌が創刊されたのは、1942年です。

ローカルTV局の実況アナウンサーや元選手、野球記者などが選考委員会を構成し、そこで選出されたのが大谷でした」(米国人ライター)

 メジャーリーグ公式HPでも今回の受賞のことが紹介されていたので、価値のある賞なのだろう。

 興味深いのは、この選考委員会メンバー19人のうち、16人が大谷を1位投票したこと。“本家MVP”でもそう行きたいところだが、こんな懸念の声も聞こえてきた。

「全米野球記者協会が選ぶ本家MVPと、ベースボール・ダイジェスト誌の同受賞者が異なるシーズンもないわけではありません。『ダイジェスト誌が大谷を選出したのなら、ゲレーロJrを選んであげたい』と考える投票者が出るかもしれません」(同前)

 老舗雑誌と本家MVPが権威を争うことはしていない。しかし、ここ最近に入って、マイナスな情報も聞かれるようになった。

本塁打、打点、盗塁、投手として9勝2敗。リアル二刀流として20試合も出場したこと。文句のつけようがありません。ただ、打率が低すぎる。

2割5分台でのMVP受賞は考えにくい」(同前)

 その指摘は、日本のプロ野球解説者からも聞かれた。

 今さらだが、打撃、投手成績が合算される二刀流を客観的に判断し、本塁打王ゲレーロJrと比較するのは難しい。今回の老舗雑誌によるMVPは、勝利への貢献度の指標となるWARが決め手になったという。大谷は投打の両成績を合わせると、メジャー最高「9.0」になるそうだ。投打のWARを合算する方法が本家MVPの投票でも指標とされるのか、それとも、ほかの数字が重視されるのか。このテーマを突き詰めたら、ワールドシリーズ勝戦が終わっても結論は出ないだろう。

 

参照元https://dailynewsonline.jp/