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苦節20年の苦労人・A.B.C-Zの河合郁人を支えたあの芸人

苦節20年の苦労人・A.B.C-Z河合郁人を支えたあの芸人

 A.B.C-Z河合郁人がテレビ業界で重宝されている。

 昨年5月に放送された日本テレビ系のものまね番組で、初出演にして準優勝して一気に火がつき、現役ジャニーズによるジャニーズものまねで引く手あまた。昨年は年間テレビ出演本数が自己最多のおよそ200本となり、メンバーで独走していた塚田僚一を抜いた。

 河合の人気は、世間的には降ってわいたように見えるかもしれない。しかし、実際は長い下積み生活を経てのもの。現在のポジションはつかむべくしてつかんだのだ。

 ジャニーズ事務所に入所したのは11歳。小学生時代から大のジャニーズファンだった。ジャニーズアーティストによる歌番組「ザ少年倶楽部」(NHK BSプレミアム)で18歳の時に特技でものまねを披露し、以降は番組恒例となった。ウケようがウケまいがコンスタントにやり続けたことで、「ふみきゅんのジャニーズものまね」を浸透させた。

「ジャニーズJr.時代は“神様”木村拓哉に近づこうと2枚目路線でしたが、コンサートで抜群のMC力を発揮していた河合を見て、『お前はそっちじゃないよ』と路線変更をアドバイスしたのは、タッキー&翼時代のタッキー。のちにジャニーズの副社長になる滝沢は、すでに素質を見抜いていました」(アイドル誌ライター)

 20代の頃に心の支えとなったのは、フットボールアワー後藤輝基。のちに顔が似ているといわれ、共演も増えたが、後藤は10年ほど前から河合をかわいがってきた。

「後輩や同世代がデビューしていき、迷走している河合を後藤はさかんに芸人飲み会に招きました。そこで河合は、先輩が連れてくる後輩がどのような動きをするかを目で追いました。乾杯で後輩が長々としゃべると、先輩が総ツッコミ。これをジャニーズの宴席でもやってみて、ウケたら多少の“味付け”をして番組で話したのです」(前出・アイドル誌ライター)

 研究ノートも作り、思ったことを書き留めていく。番組に出演した際は、カットされるであろうことを承知で、オープニングトークで自分という性質を知ってもらうためにプレゼン。バラエティ番組はほぼ録画して、お笑いライブにも足を運んだ。お笑いコンビ・EXITのりんたろー。は飲み仲間。互いに人気者だが、大衆酒場でさし飲み。りんたろー。は、バリバリのジャニーズであるにもかかわらず、居酒屋で庶民派飲みに付きあってくれる河合にシンパシーを抱いているという。

 昨年の緊急事態宣言中には、1日1ネタを動画に撮った。強いジャニーズ愛と向上心。ジャニーズと芸人のハイブリッドは、まだまだ売れ続けることだろう。

 

参照元https://dailynewsonline.jp/