俳優の織田裕二のものまねなどで知られていたものまね芸人の山本高広が、所属事務所を退所し移籍、声優に転身していたことが明らかになった。
山本といえば、2003年4月に放送されたフジテレビ系のものまね特番「爆笑そっくりものまね紅白歌合戦スペシャル」でテレビ初出演。その際、クオリティーの高すぎる織田のものまねを披露し、一躍テレビに引っ張りだこになった。
各番組では、織田の主演ドラマ「踊る大捜査線」の場面描写、「参天製薬の目薬CM」、「世界陸上」の名言・珍言葉、「ドキュメンタリー番組での一幕」などのものまねを次々と披露。特に参天製薬CMで織田が叫んだ「キター!」は、登場時の定番となった。
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「当時、オリックス・バファローズだった小松聖投手は、2008年シーズンのヒーローインタビュー時、山本の『キター!』を披露。その後、山本は小松に『キター!を使ってくれてありがとう。また新ネタを使ってください』という内容のハガキを送っていた。当時は、それほど影響力がありはやっていた」(当時のプロ野球担当記者)
しかし、山本は基本的に織田を筆頭に、ものまね対象の人物に対しては特に許可をとっていないため、ついに織田の事務所がキレてしまったのだ。
「2008年11月、織田の所属事務所から民放各局に『ものまねを企画される際には、(まねされる)本人のイメージを尊重していただくようなルール作りをお願いしたい』との通達が。以後、山本は織田のものまねを封印せざるを得ず、テレビのオファーが激減してしまった」(芸能記者)
現在、山本が所属するのは売れっ子声優の山寺宏一、アニメ「鬼滅の刃」の主人公・竈門炭治郎役などで知られる花江夏樹らが所属する本格的声優事務所「アクロス エンタテインメント」。
織田のものまねは〝永久封印〟することになってしまったが、環境は抜群なだけに、新天地での活躍を期待したい。