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居酒屋で「コロナ死」しないために…「空気感染を防ぐ店」の選び方とは?

画像はイメージです
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 ついに、沖縄県を除く全国の飲食店で通常営業が可能になった。外に飲みにいけるぞ! と喜んでいる呑兵衛も多いことだろう。

 だが、油断は禁物。これからは従来のコロナ対策では不十分だというのだ。医療ガバナンス研究所理事長の上昌広氏が、こう警鐘を鳴らす。

「今までコロナは唾液などの飛沫による感染が主因だと考えられていましたが、米『サイエンス』誌の8月27日号に掲載された論文で、“コロナを含む呼吸器ウイルスは、飛沫感染より空気感染が主因である”ということが報告されました。これは、すでに世界の常識となっています」

 それを受け、今の日本を見てみると、いまだに呼びかけられているのは3密の回避など。もちろん、それらも有効なのだが、日本は世界に後れを取っていると言わざるをえない。

 空気感染とは、目に見えない微細な粒子(エアロゾル)をばらまくことで起きる。上氏が続けて詳しく解説する。

「人間が呼吸すると、二酸化炭素とともに肺の中の分泌物を、エアロゾルとして吐き出します。この中に大量のコロナウイルスが存在しているんです」

 酒を飲むと、つい声が大きくなり、唾が飛沫となるが、その飛距離は約20センチと、ごくわずか。一方の空気感染は、ただ呼吸するだけでウイルスがばらまかれるのだから、感染リスクは飛沫と比べものにならない。

エアロゾルは肺の奥にある粒子で温度が高く、いったん口から吐き出されると、上昇気流に乗って空間の上部へ向かいます。そして上昇すると同時に水分が蒸発し、粒子はさらに小さくなって、ウイルスを含んだエアロゾルが室内に数時間漂うことになります」(前同)

 つまり、換気の悪い空間に、ウイルスまみれのエアロゾルが滞留するわけで、客席の間がいかに離れていようが、アクリル板が設置されていようが、お構いなし。従来の感染対策では身を守ることができないのだ。

■店選びのポイントは?

 では、これから年末に向け、居酒屋で飲む場合、どう対処すればいいのか。まずは店選びのポイントを挙げておこう。一目で分かる店先のステッカーも実は注意が必要だという。

「認証店は安全だと思うでしょ。確かに優良店が多いのは事実だけど、中にはチェック時だけ万全で、通常時はずさんな店も。私の周りでも、“ステッカーは簡単にもらえる”なんて言う人もいる。自分の目で見て判断したほうがいいだろうね」(東京・新宿のスナック店主)

 次に注視したいのは、空気感染対策として最も重要な換気。その意味では、換気が難しい地下や雑居ビルの中の店は避けたほうがいいだろう。通りに面していて、換気がよさそうに見えても、ドアが閉まっていたら、自分で開けて、店内の空気の流れを確認しよう。

「ドアを開けた瞬間にタバコの煙が澱んでいたり、食べ物などの臭いがこもっていたら、換気が十分でない証拠。別の店に変更しましょう」(医療ライター)

 また、扇風機やサーキュレーターに頼っている店も避けたほうがいい。換気対策に熱心な店のように思えるが、空気感染対策としては逆効果になることも。

「空気の流れを意識していないと、空気中に漂うエアロゾルを風で撹拌してしまう恐れがあります」(医療ジャーナリストの牧潤二氏)

 換気の程度を知るため、二酸化炭素濃度を表示している店を選ぶのも重要。今は客に見えるように測定器を掲示している店も多い。

「外気の二酸化炭素濃度は440~420ppmで、その数値に近ければ、しっかり換気できている証拠です」(前出の上氏)

 

参照元https://dailynewsonline.jp/