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『報ステ』SNSで「デルタ株“死滅”の可能性」紹介で物議 専門家は「ひどい報道」と苦言

画像はイメージです
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 報道番組『報道ステーション』(テレビ朝日系)のコンテンツを投稿してるツイッターアカウントが6日に公開した動画が、ネット上で波紋を広げている。

 問題となっているのは、「第5波収束の裏で何が?」と記されたツイート。「国立遺伝学研究所新潟大学の分析では、デルタ株の感染が広がった結果、デルタ株に”ある異変”が起きウイルス自体が“死滅”していった可能性があるといいます」と紹介されていた。

 動画では高島彩アナウンサーが、新型コロナウイルス第5波が収束した理由として考えられる可能性を解説。それによると、第5波のピーク時にデルタ株が増殖できないタイプに変異し、ウイルスが死滅したとのこと。

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 そして、ウイルスの死滅のためによく働いたのが、日本人が体内に多く持つという酵素。酵素がよく働き、ウイルスが変異しようとする動きを妨害し、体内でのウイルスのコピーを邪魔した結果、多くの人の体内で、デルタ株が死滅していったのではないかと紹介していた。

 この動画にネット上からは「明るいニュース」「可能性として十分ありそう」「何の酵素か分かるといいな」というポジティブな声も聞かれていたが、ツイッターには、「エビデンスないじゃん」「未確定情報をあたかも真実のように言わないで」「何も対策しなくても収まったという誤解が広がるのでは?」「可能性というレベルでこんな報道はすべきではない」「今更『日本人は強い!』レベルって、この1年半なんだったの?」というネガティブな声が多く寄せられる事態になっている。

 また、この動画について、ウイルス免疫学の研究者である峰宗太郎氏はツイッターで「科学的根拠の形成過程もなにもわかっていないひどい報道の実例がまた一つ増えましたね」と苦言。

 さらに、医師で小説家の知念実希人氏も「ウイルスが自滅なんて起こっていたら、全年代が同時に感染収束していくはずですが、綺麗にワクチン接種が早かった高齢者から順に、時間差で感染が収束していっています」と言及。

「このグラフから見ても、ワクチン接種率の上昇が原因なのは間違いありません」と指摘していた。

 確固たるエビデンスがない情報なだけに、多くの人を疑心暗鬼にさせてしまったようだ。

 

参照元https://dailynewsonline.jp/