デシエルト「皐月賞・Ｇ１」（１７日、中山）
中山競馬場のある千葉県船橋市の、１７日の天気予報は晴れのち雨。とはいえ降り出し時間までには、無事にレースが行われそうだ。同舞台で行われた土曜９Ｒ山藤賞（３歳１勝クラス）は、稍重で２分０秒３をマーク。良馬場だった昨年の同レースより０秒７速い時計が出ており、それなりの高速馬場を想定していいだろう。ただし芝の内は荒れており、直線でインを通った馬が伸びあぐねていた点には注意。Ｖ時計は１分５８秒台とみる。
以上の条件から、浮上してくるのはデシエルトだ。初めて芝を走った前走の若葉Ｓは、稍重ながら２分０秒２のタイムで逃走Ｖ。後続に３馬身差をつけており、まだ時計を詰められる余力もあった。
祖母アドマイヤグルーヴ、その母エアグルーヴと日本が誇る名牝系。クラシックを勝てるだけの底力が母系に備わっている。例え本番が想定以上の道悪になったとしても、ダート２戦２勝が示すように、パワー兼備の快速馬でタフな馬場も問題ない。スピードとパワーを問われる牡馬１冠目。最大級の輝きを放つのは、この馬だ。
