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宇宙の謎の物質「ダークマター」検出のためにCERNの研究者たちが大型ハドロン衝突型加速器を始動へ

画像はイメージです
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 宇宙にはまだまだ知られていないことが多く存在している。このほどスイスの欧州原子核研究機構(CERN)が大型ハドロン衝突型加速器を利用し、宇宙に存在する暗黒物質(ダークマター)を探索すると発表して注目を集めている。

 暗黒物質は全宇宙の約35%を占めると言われており、これがなければ宇宙の他の部分が意味をなさないとされる物質だ。かつて研究者たちが、宇宙がどのような構造になっているかを調べるために計算したところ、通常の物質の重力では銀河を形成できるほど強くないことが判明。そこで我々がまだ知らない、何か別のものが銀河を支えているに違いないという結論が導き出されたのである。

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 暗黒物質が何からできているかという問いに対する答えは、現状では「分からない」としか言いようがないという。暗黒物質は人間や星など目に見えるものすべてを構成している陽子、中性子、電子といった「通常の物質」とは異なると考えられているのだ。

 我々が知る物体は既知の宇宙のわずか5%しか占めていないと言われており、25%は暗黒物質、残りは「ダークエネルギー」によって構成されていると考えられている。暗黒物質は「自然界の5番目の力」とも言われ、光や通常のセンサーで感知できるエネルギーは全く発しない。しかし計算上は確かに存在している…そんな物質が暗黒物質なのだ。

 暗黒物質に関する研究者の一人、ティム・テイト氏は「大型ハドロン衝突型加速器は、暗黒物質の生成、または、通常の物質との相互作用を媒介する粒子の生成のいずれかによって予測される潜在的な信号の広い配列をカバーすることによって、弱く相互作用する巨大粒子の形で暗黒物質の探索において本当に新しい領域を開拓していくことでしょう」と今回の試みについて語っている。

 果たして、理論上は存在する謎の物質の検出は本当に可能なのか。今後の研究が気になるところだ。

参照元:https://dailynewsonline.jp/