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【ジャニーズ主演の春ドラマを徹底比較】山Pが勝ち逃げ!? 若手が育たず木村拓哉もジリ貧

Photo by Pixabay(写真はイメージです)
Photo by Pixabay(写真はイメージです)

 2022年の春ドラマはジャニーズ出演のドラマが目白押しだ。なんと今期だけで9作もの主演ドラマが制作され、バーターを含め23人ものジャニーズタレントが出演。それでも、ジャニーズが出演すれば視聴率が取れていた時代と違って、今はどれも苦戦を強いられているようだ。

【2022年4月クールのジャニーズ主演ドラマ】

『未来への10カウント』(テレビ朝日系)主演:元SMAP木村拓哉(49)、King&Prince・髙橋海人(23)

『家政夫のミタゾノ』第5シリーズ(テレビ朝日系)主演:TOKIO松岡昌宏(45)、Hey!Say!JUMP・伊野尾慧(31)

特捜9 Season5』(テレビ朝日系)主演:元V6・井ノ原快彦(45)、Snow Man向井康二(27)、SixTONES・髙地優吾(28)(ゲスト出演)

『マイファミリー』(TBS系)主演:嵐・二宮和也(38)、ジャニーズJr. 美少年・那須雄登(20)

『吉祥寺ルーザーズ』(テレビ東京系)主演:NEWS・増田貴久(35)

『俺の可愛いはもうすぐ消費期限!? 』(テレビ朝日系)主演:Hey!Say!JUMP・山田涼介(28)、なにわ男子・大橋和也(24)

『受付のジョー』(日本テレビ系)主演:King & Prince・神宮寺勇太(24)

金田一少年の事件簿』(日本テレビ系)主演:なにわ男子・道枝駿佑(19)、ジャニーズJr. 美少年・岩﨑大昇(19)

『全力!クリーナーズ』(テレビ朝日系)主演:ジャニーズJr.・HiHi Jets(髙橋優斗・22、井上瑞稀・21、橋本涼・21、猪狩蒼弥・19、作間龍斗・19)、中山優馬(28)、ジャニーズJr.(松浦銀志・14、鈴木瑛朝・11)

『正直不動産』(NHK)主演:山下智久(37) ※2020年10月にジャニーズ事務所を退所

 こうやってみると、ほとんどのジャニーズ主演作のドラマに若手ジャニーズやジャニーズJr.がバーターとして出演していることがわかる。さらに、今期はジャニーズ主演以外のドラマにもジャニーズの出演が目立つ。

【ジャニーズ主演ドラマ以外に出演するジャニーズタレント】

『卒業タイムリミット』(NHK):Kis-My-Ft2北山宏光(36)

インビジブル』(TBS系):Hey!Say!JUMP・有岡大貴(31) ※高橋一生(41)主演

『恋なんて、本気でやってどうするの?』(フジテレビ系):SixTONES松村北斗(26)※広瀬アリス(27)主演

ナンバMG5』(フジテレビ系):SixTONES森本慎太郎(24)※間宮祥太朗(28)主演

 昨今、ドラマは視聴率が取れないコンテンツとなっているが、やはりベテランジャニーズの安定ぶりは別格だ。TOKIO・松岡が主演を務める『家政婦のミタゾノ』と元V6・井ノ原の『特捜9』は共に第5シリーズに突入。いずれも固定ファンを獲得しており視聴率も安定している。

 また、嵐・二宮主演の『マイ・ファミリー』も最初こそ「つまらない」との声が多く見受けられたが、回を重ねるごとに犯人を追っていく“考察系”ドラマだということがわかり、SNSを中心に話題に。5月2日時点においては、今期ドラマの平均視聴率のトップに君臨している。

 そんな中で特筆すべきが木村拓哉主演を務める『未来への10カウント』だ。木村と言えば“平成の視聴率王”として主演作品は軒並み高視聴率をマークし、社会現象を引き起こすほど話題になったものだが、4月28日放送の第3話では視聴率9.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と木村にとって初の一桁をマークした。

 SMAP解散以降に出演したドラマ『BG~身辺警護人』(テレビ朝日系/2018年、2020年)やスペシャルドラマ『教場』(フジテレビ系/2020年、2021年)でも圧倒的な存在感を示してきただけに、凋落ぶりは否めず木村としては悔しい結果だろう。

 だが、視聴率がとれない要因として、俳優枠で活躍する若手ジャニーズが育っていないことがあげられる。それは『未来への10カウント』に、今をときめくKing&Princeのメンバーである髙橋が出演しているにも関わらず、視聴率が伸びていないことを見れば一目瞭然だ。

 さらに言えば、8年ぶりにシリーズが復活した『金田一少年の事件簿』も蓋を開けてみれば、それほど話題にならず。放送がスタートする前には「春の金田一祭り」と題し、KinKi Kids堂本剛(43)をはじめ嵐・松本潤(38)やKAT-TUN亀梨和也(36)らの過去作品を配信し、SNS上で大いに盛り上がっていたはずだが、その時が一番のピークだったというわけだ。

 その上、かつては“ポスト嵐”とまで言われていたHey!Say!JUMPの活躍も乏しく、『インビジブル』に出演中の有岡にいたっては「演技が下手すぎ」「見てられない」など酷評が続出。唐沢寿明(58)主演のドラマ『ボイス 110緊急指令室』(日本テレビ系)で演技力を評価された増田も視聴率から見ると数字を持っておらず、山田主演の『俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?』が放送されている“オシドラサタデー”枠と神宮寺主演の『受付のジョー』が放送されている“シンドラ”枠は、そもそもジャニーズファン以外はあまり見ない。

 そんな中で、話題作に出演しているのが元ジャニーズの山下智久だ。むしろ、山下が出演しているからこそ『正直不動産』が話題になっていると言える。つまり、ジャニーズタレントがひしめき合う今期ドラマの中で、一番話題性を持っていたのは悔しくもジャニーズを辞めた山下だったというわけだ。

 近年は、国民的アイドルになりきれなかった若手ジャニーズをいくら使ったとしても高視聴率には結びつかない。ミリオンセラーを記録しているSnow ManSixTONESが出演するドラマでさえそうなのだから、こうなってくると製作者側はジャニーズを起用する意味を見いだせなくなりそうだ。いつの間にか、「地上派ドラマからジャニーズが消えた……」なんてことがないように、数字のとれるジャニーズタレントの育成が必要かもしれない。

参照元:https://dailynewsonline.jp/