※このコラムにはドラマ『恋なんて、本気でやってどうするの？』第5話までのネタバレが含まれます。
「恋なんて無駄！」と言っていた人間とは思えない勢いでイケメンビストロ店員・柊磨（松村北斗）との恋にのめり込み始めた純（広瀬アリス）
その恋心は夜中2時に柊磨を襲いにいくほどの燃え上がりっぷり。
彼との思い出をふと思い返してにやけたり、気づいたら彼のことを考えて上の空になってしまったり、連絡を待ちすぎてスマホを気にしてソワソワしたり、と付き合いたての浮かれまくあるあるに共感した人も多いのでは？
にしても、朝ベッドで目覚めた瞬間、松村北斗の顔面が20cm前に存在する世界線尊すぎません？
日本国民の女性全員が柊磨が朝ごはんを作ってくれるあのフライパンのジューの音で目を覚ましたい。あのジューに含まれているα波やばいし、癒し効果えげつない。もはやiPhoneのデフォルト目覚まし音が工事現場音ばりのノイズにしか思えなくなってきます。
あのジューをアラーム音にして目覚めたいし、あの顔面がある毎日なら労働の意欲が湧くってもんです。松村北斗の存在しない毎日なのに、日々会社に行けてる私たち偉すぎじゃない？ という気持ちにすらなってくるな？
■恋で失敗しがちな女子がやる、あるあるな過ち
それにしても柊磨優しすぎませんか？
誕生日プレゼントのブレスレットを渡すや否や壊されても、ひな子との二股疑惑でわけわからないまま突如距離を置かれても、柊磨との関係に不安になった純が何も言わず避け始めても、一度も怒ることも責めることも、純への気持ちが冷めることもなく、毎回きちんと向き合ってくれるのすごい。シェフ目指す前に、一度出家して悟り開いてるんじゃないかってくらい包容力が半端ない。
純は恋愛初心者でわからないことが多いから余計にだと思うんですが、人の意見に影響されすぎです。
自分より経験値がある周囲の言葉が、恋に自信のない純にブッ刺さって自分の気持ちより比重が大きくなってしまうのはわかるんですが、それを柊磨にぶつけずに、勝手に思い込みを膨らませて、傷つくことから逃げて自分の殻に閉じこもりがち。
他の人に何を言われようと、現実に存在するのは自分と相手の関係と感情が全て。他人の言葉＝真実ではなく、結局答えは彼と自分の中にしかないわけです。
周りの意見を鵜呑みにするのではなく、それを一つの判断材料として傷つくことを恐れずにきちんと柊磨にぶつけなくては何も始まりません。
柊磨にしてみたら、自分は一途に好きでいるのに、純の感情のジェットコースターに訳もわからず付き合わされていることになるわけですから。これが底なしに優しい柊磨だから成り立っているけど、関係の浅い普通の男性だったら、ブレスレットパリーンの時点で終了している可能性があります。
人の意見で不安になりすぎてメンがヘラったり、自信を失うことって現実の恋愛でも本当によくあるし、純の気持ちもよくわかる！
でも他人に惑わされすぎず、柊磨ときちんと向き合う！という恋愛の基本を今回のことから純にも学んで欲しいし、私たちも改めて気付かされるシーンでした。
■浮かび上がる、克巳童貞説
「今日何の日か知ってる？ 私たちが付き合って37日目の記念日！」と、可愛すぎるアプローチでコンビニ店員・克巳（岡山天音）との交際を始めた（元？）パパ活女子・アリサ（飯豊まりえ）
自宅に帰るや否やアリサは克巳を襲うのですが「僕とすると、僕がうますぎてやみつきになって（アリサの）仕事や日常に支障をきたすからだめです！」という謎理由の拒否！
それでも、と押し切ろうとしたアリサに、咄嗟に「だめです！ 僕が困るんです！」と咄嗟に叫んでましたが、この不自然な拒否の理由ってなんなんですかね。
相手にのめり込んで日常に支障をきたすのは克巳自身の話でそれを恐れているのか、はたまた女性との交際経験も少なそうなのでもしかして童貞だから？
突然のタイミングだったので準備も予習もしておらず、どうしていいかわからず拒否ったのでしょうか？ もしそうならクソ真面目で純粋なのできっと次回までに「女性を喜ばせるセックス」みたいな本を10冊くらい読み込み、本にしっかりとマーカーと付箋を貼りまくって準備してきてくれそうです。
■気になる男と旦那が鉢合わせる瞬間
レス主婦・響子（西野七瀬）はビストロの隠れイケメンシェフ・要（藤木直人）への気持ちが膨らみすぎて、気づけばビストロに通うようになっていました。その気持ちを知ったアリサの発案で、旦那の出張中に要をシェフとして呼んでのホームパーティを企画！
しかし前回の妄想料理教室が現実となり、響子は幸せ絶頂！ だったはずが、旦那が突然帰ってきてしまい、現実に引き戻されることに。
旦那と要が鉢合わせることで、要にとっても「響子は人のもの」だということを改めて実感する瞬間だったと思うのですが、そもそも要にとって響子はどういう存在なのでしょうか？ 店に来た時は必ず気にかけてくれてはいますが、今回もきちんと線引きをした、シェフとお客、としての対応しかしないので本音が見えない！
要の本心や過去、子供のことなど、まだまだベールに隠されており、一番先が読めない関係ですよね。
■酷い扱いに慣れすぎて、いい人の感覚が麻痺した響子？
響子が旦那とのレスをアリサに漏らした時、「旦那普通にいい人だし、仲は悪くない」って言っていたのビビりませんでした？
旦那のあの非道な所業の数々「響子の存在無視してゲームしながら食事」「記念日ディナーを嘘ついてゲームの購入を優先し、挙句ディナーすっぽかし」「それだけのことをしておいて大した詫びもない」という、生活の全てがゲーム＞＞＞響子という価値観を見せつけられながら、「旦那いい人」という認識であることに痺れました。
響子のやりたいことや価値観を尊重しているような耳障りのいい言葉はいうので、表面的な言葉だけさらうといい人っぽいんですが、毎回の発言や端々に本音は別にあるのが見え隠れしているし、そもそも趣味のゲームを邪魔されないためにそれらを言っているように見えるんですよね。
だからそれらの言動は結局響子のためではなく、は自分の快適なゲーム三昧生活を守るため。響子が旦那に怒らないのも、いい人だと思えてしまうのも、ひどい扱いに慣れすぎて麻痺してしまったんじゃないだろうか……。
しかし、ホームパーティするだけならまだしも、出張シェフのお金ってそこそこかかるだろうに、要への下心から旦那に無断でやってたのは響子も正直あまりよくないですよね。それだけは謝るわ！ 旦那すまん！
■ゲーマークソ旦那の唯一の魅力
しかしゲーマー旦那のすごいところはあの家ですね。ビストロのある代官山に行きやすい立地。ということは都心で、あの広さの一軒家。相当な金額ですよ。おまけにカラオケまで装備！
その上専業主婦を養い、響子がビストロの2800円のランチに通っても、要をシェフとして手配しても家計に問題がない。旦那、めちゃくちゃ稼いでますね。
今のところは金稼ぎと、マッシュルームヘアの尋常じゃないキューティクルのツヤ以外にいいところがないんですが、ここから変わってくれるのでしょうか。
そして純と柊磨の濃厚キスを目の前で見せつけられてなお、ビストロにまだひな子通ってたことにもビビりました。メンタル鋼か！ ライバルである純を見つけた時のリアクションがまた可愛すぎて100点満点でしたね。やはり手強い恋愛上級者ですわ。
柊磨を「彼氏」と呼ぶ謎の年上女性も登場し、次回はまた波乱が起きそうですね！ 何者なのか、楽しみに次回を待ちましょう！
