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身長158センチ比嘉一貴 逆転でメジャー初V 「全英に出られることが一番うれしい」

 ティーショットを放つ比嘉一貴

 ティーショットを放つ比嘉一貴

 「男子ゴルフ・BMWツアー選手権森ビル杯・最終日」(5日、宍戸ヒルズCC西C=パー71)

 3打差3位から出た比嘉一貴(27)=フリー=が2イーグル、2バーディー、2ボギーの67で通算12アンダーに伸ばし、逆転で初の国内メジャー制覇を果たした。4月の関西オープン以来の今季2勝目で通算4勝目。1打差2位は大槻智春、2打差3位に岩崎亜久竜が入った。首位から出た星野陸也は終盤に崩れ、6アンダーの7位。金谷拓実とアマチュアの中島啓太(日体大4年)は4アンダーの11位。石川遼は1アンダーで28位だった。

 全身が震えた。11アンダーに3人が並んで迎えた最終18番パー4。「感触は完璧」という第2打でピン右2メートル強につけた比嘉は、一度パットを構えようとして「球に当たらない」と仕切り直した。

 「冷静になろう」と思っても体の震えは止まらない。プレーオフは頭になく「入れることしか考えていなかった」というバーディーパットが決まるとガッツポーズ。キャディーと抱き合った後、大きく身震いした。

 過去2度のツアー選手権は予選落ち。当初の目標は予選通過だったが、首位と3打差で最終日を迎え、上方修正した。優勝なら米欧2大会の出場権を得られるだけでなく、開幕から今大会までの賞金ランキング1位の資格で、7月の全英オープンに出られるからだ。

 ゴルフを始めた10歳の頃、テレビで憧れたのが「神秘的だった」というリンクスでの全英。特に今年は150回大会で聖地セントアンドルースでの開催。「国内メジャータイトルもうれしいが、全英に出られることが一番うれしい」と喜んだ。

 身長158センチ。1番ホール入場時にエスコートした小学生と「変わんねえじゃねえかという感じ。でもこうやって優勝できる。見ている人に憧れてもらえる選手になりたい」。1973年のツアー制施行以降、最も背の低い日本タイトル保持者が世界に打って出る。

 
 今季2勝目を挙げ、笑顔でポーズをとる比嘉一貴
 今季2勝目を挙げ、笑顔でポーズをとる比嘉一貴

参照元https://www.daily.co.jp/