起爆剤となったのは大谷翔平だ。四回、内角に食い込むカットボールをうまくさばいて右翼線への二塁打とし、無死二、三塁。続くトラウトが絶不調とはいえ、この状況は相手先発のギブソンには相当なプレシャーになったはず。フルカウントの末に歩かせると、4番のウォルシュが高めに浮いた球を見事に捉え、右前に2点適時打を放ってみせた。
さらに5番アデルが必死に走って三塁への適時内野安打をもぎとり、7番スズキの中前打と8番ウェードのスクイズ(一塁手が野選)でたたみかけ一挙に5点を奪った。
ただ、今のエンゼルスは悪い方へ悪い方へとシナリオが進む。八回表に1点奪い、リードを4点としたその裏、左腕ループが一死満塁のピンチを招き、イグレシアスが先月27日以来となるマウンドへ。カード初戦の3日に2本塁打を放ち、最も警戒すべきはずのハーパーに同点の満塁アーチを浴びた。
イグレシアスは九回も続投。味方が1点勝ち越してくれただけに汚名返上の絶好の機会だったはずだが、二死一、二塁のピンチを招いて降板。ここでよもや、ハーゲットが9番打者のストットに逆転サヨナラ3ランを浴びるとは――。
2016年以来、6年ぶりの11連敗でとうとう借金1に。どうにも投打の歯車がかみあわない。