総裁選前倒しについて説明する自民党県連の山本大地幹事長(左)と石田真敏会長=和歌山市で2025年9月7日午後2時53分、駒木智一撮影(毎日新聞)
石破茂首相が退陣表明した7日、自民党和歌山県連にも驚きが広がった。県連は同日午後の拡大役員会で総裁選前倒しに関する投票を実施し、1票差の僅差で前倒し実施を求めることを機関決定したばかり。その記者会見終了間際に「首相が退陣の意向」との一報が入り、県連幹部も確認に追われた。【一覧】「次の首相」1位は? 毎日調査 和歌山市内で開かれた役員会には、県連所属の国会議員や県議、党籍のある首長や支部長らが出席。役員は約150人いるが多くは欠席し、出席した役員67人による投票の結果、前倒しの要求に賛成が34票、反対が33票だった。役員会は非公開で、終了後の記者会見で報道陣に明らかにした。石田真敏県連会長は役員による投票で県連としての意思を決めたことについて「さまざまな意見がある中、投票という形がすっきりする。透明性を高めていきたかった」と説明した。記者会見には、この日の役員会で幹事長に就任することが決まった山本大地衆院議員(和歌山1区)も同席。それぞれが総裁選前倒しへの対応を問われ、石田会長は前倒しを求めない考えを示し、山本幹事長は前倒しを求める意向を表明した。石田会長は、県連の2トップの間でも意見が分かれたことについて「この意見の違いが『33対34』ということ。紙一重だった」と、難しい判断を迫られたと指摘。前倒しに反対したというベテラン県議は「お世話になってきた首相に後足で砂をかけられないので反対したが、首相の続投が正しい判断だとは思っていなかった。他の人の反対理由もさまざまだろう」と推測した。県連としては丁寧に意思決定を進めた形だが、石破首相の退陣表明によって結果として徒労に終わった。県連幹部の1人は「書面の提出が不要となり、ぎりぎりの所で決定的な分断は回避できた。ただ、もう少し決断が早ければ県連の役員も難しい判断を求められずに済んだ」と嘆いた。
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