(TBSテレビ公式サイトより引用)(東洋経済オンライン)
この間に初出場組が続々と現れ、常連組も微妙に入れ替わっている。今年は『ダブルインパクト』王者となったニッポンの社長がエントリーせず、アタック西本が肉離れを起こした影響によりジェラードンが準決勝への出場を辞退。準々決勝次点のスクールゾーンが繰り上げ合格となった。 準決勝は、実力者たちが続々と良質なネタを披露し火花を散らした。スクールゾーンは現代的なシチュエーションとドラマ性、ぎょねこやザ・マミィは現実と地続きの架空設定と展開、相性はいいよねは独特のキャラ付けと関係性で異彩を放っていた。そんな彼らが勝ち上がっていないのだから、いかに熾烈な戦いなのかは推して知るべしだ。
【写真】キングオブコント2025決勝進出者の顔ぶれを見る 見事決勝へと駒を進めたのは、しずる、ロングコートダディ、ファイヤーサンダー、うるとらブギーズ、や団、青色1号、ベルナルド、元祖いちごちゃん、トム・ブラウン、レインボーの10組。初出場5組、常連3組、返り咲き2組と見応え十分の面々だ。 それぞれに強みがあり、ネタ順によって印象も変わってくるだろう。とはいえ、ファイナリストたちの特徴を踏まえて、今大会のポイントを挙げてみたい。
■フレッシュなトリオと無冠の帝王 まず注目したいのが、初の決勝進出を果たした青色1号の榎本淳、カミムラ、仮屋そうめんだ。2022年の『KOC』で初の準決勝進出、昨年の『ABCお笑いグランプリ』では惜しくも令和ロマンに敗れ準優勝している。 サラリーマンコントを中心とする青色1号は、どのネタも実に精度が高い。加えて、今大会準決勝のネタ2本は、シチュエーションとキャラクター、人の出入りでうまく違いを見せていた。
昨年、『週刊プレイボーイNo.51』(集英社)の取材でカミムラは「ふたりで面白くしたところにひとりプラスすることで、もう1個面白いことができる」のがトリオの強みだと語っているが、まさに準決勝1日目は「2+1」を生かしたコントで会場を沸かせていた。 所属事務所・太田プロの芸人に目を向けると、タイムマシーン3号以来9年ぶりのファイナリストとなる。ここ最近は決勝経験者の優勝が増えているが、初出場の新鮮さと強いネタで一気に大会を制することになるかもしれない。
一方、ロングコートダディの堂前透と兎は、あらゆる大会で結果を残してきた無冠の帝王だ。2017年の『ABC』、2022年の『M-1グランプリ』で3位、2024年の『KOC』、今年の『ダブルインパクト』で準優勝を果たしている。 彼らは、とにかくネタに隙がない。日常的なものからファンタジーまで設定の幅も広く、時に映像を使い、時に面倒なキャラクターを打ち出し、時にシステマチックなやり取りで笑わせる。共通するのは、飄々とした兎の個性を生かしていることだ。
1本の軸を持ち多様なネタを作り続けてきた彼らが、ついに賞レースの頂点に立つことになるか。 ■『KOC』常連組とうるとらブギーズの執念 常連組が王者の座を射止める結末も考えられる。この点で真っ先に思い浮かぶのが、ファイヤーサンダーのこてつと﨑山祐だ。 2018年の『ABC』で優勝して以来、目立った賞レースでなかなか結果を出せずにいたが、2023年から3年連続で『KOC』決勝進出。昨年は僅差で3位という好成績を残した。
彼らの特徴は、何と言っても“ネタバラシ”後の展開のうまさと、こてつのリアクションの面白さにある。今年の準決勝でも、よくある設定から思わぬ方向へと飛躍するネタで観客の心をつかんでいた。3度目の正直で栄光を手にすることになるか。 どの組よりも優勝したい気持ちが強いのは、や団のロングサイズ伊藤、本間キッド、中嶋享かもしれない。 今年で4年連続の『KOC』決勝進出。2022年に3位、2023年に5位、2024年に4位と常に高い評価を受けてきた。セリフ量の黄金比は「ロングサイズ伊藤:5、本間キッド:4、中嶋享:1」。伊藤がクレイジーな言動を見せ、本間がその衝撃を表情豊かにリアクションで示し、中嶋が飄々としたキャラクターでさらに特異な状況を歪ませる。
「日常と狂気のコントラスト」ばかりに目がいきがちだが、実は役割分担がはっきりしていて見やすい構図になっているのが奥深い。今度こそ大会の空気を掌握し、常連組から脱することができるか。 や団と同じく4度目の決勝進出を果たしたのが、うるとらブギーズの佐々木崇博と八木崇だ。 2019年に初めて『KOC』決勝に進むと、後に王者となるジャルジャル、空気階段、ビスケットブラザーズを抑えて準優勝を果たす。この年から3年連続でファイナリストとなるも、その後は準決勝の壁を越えられずにいた。
決勝は実に4年ぶり。今年の準決勝では、ネタを磨き上げる執念が垣間見えて笑いながら感動してしまった。ちなみに、昨年優勝を果たしたラブレターズの塚本直毅は佐々木の中学時代の同級生だ。塚本に続き、悲願のタイトルを手にしたいところだろう。 ■「爆発力」感じる2組と中年コンビの勢い 「インパクト」「爆発力」という点で、もっとも目を引くであろうコンビがトム・ブラウンの布川ひろきとみちおだ。 昨年、『M-1』決勝6位でラストイヤーを終えたふたり。その後、結成16年以上のプロの漫才師を対象とする賞レース『THE SECOND』には「挑戦しない」と明言し、今年スタートした『ダブルインパクト』で準決勝、『KOC』で初の決勝進出を果たす躍進を見せた。
アクの強さは、コントでも健在だ。漫才の特徴でもある「バカバカしさ」「シュールさ」「ホラーチックな気味の悪さ」を、はっきりとした画として具現化したパンチ力は群を抜いている。とくに、ある番組をきっかけに生まれたネタは強烈だ。これがハマれば、優勝も夢ではないだろう。 もう1組、トム・ブラウンとは別種の気味悪さを放っているのが、元祖いちごちゃんの植村侑史とハイパーペロちゃんだ。 2020年の『KOC』で初の準決勝進出。2023年元日放送の『ぐるナイ おもしろ荘』(日本テレビ系)では、ふたりが得意とする不条理系のネタで存在感を示した。今大会の準決勝ではその持ち味が炸裂し、目が据わったハイパーペロちゃんの無言の間やズレた返しがことごとくハマっていた。
参照元:https://news.yahoo.co.jp/
<script type="text/javascript">rakuten_design="slide";rakuten_affiliateId="02e50bba.f2a126fb.0927ab5d.6c3791f6";rakuten_items="ctsmatch";rakuten_genreId="0";rakuten_size="468x160";rakuten_target="_blank";rakuten_theme="gray";rakuten_border="off";rakuten_auto_mode="on";rakuten_genre_title="off";rakuten_recommend="on";rakuten_ts="1760174340931";</script><script type="text/javascript" src="https://xml.affiliate.rakuten.co.jp/widget/js/rakuten_widget.js?20230106"></script>