ブラジル代表のカルロ・アンチェロッティ監督(報知新聞社)
◆国際親善試合 日本―ブラジル(14日・味スタ) FIFAランク19位のサッカー日本代表は、東京・味の素スタジアムで同6位のブラジル代表と対戦する。ブラジル代表を取材するブラジルの大手メディア「グローボ」のブルーノ・コルテス記者が13日、取材に応じ、カルロ・アンチェロッティ監督(66)と現在のブラジル代表について語った。 * * * ブラジルサッカー連盟(CBF)は今年5月にRマドリードの監督を退任したアンチェロッティ氏が、ブラジル代表の新監督に就任すると発表した。ACミラン、Rマドリードら数々の欧州5大リーグの強豪を率い、欧州チャンピオンズリーグで通算5度の優勝を果たした世界的名将の就任は、ブラジル国民に衝撃を与えた。 ウルグアイ出身のラモン・プラテロ氏ら、過去に外国出身の人物でブラジル代表を率いた例はあるが、どれも短期間のみ。ブラジル代表の指揮はブラジル出身の監督が通例で、イタリア出身のアンチェロッティ氏は“異例”の抜てきだった。その中でも、コルテス記者は「多くのブラジルのファンはCBFが決めたときに、彼がビッグネームだから好意的だった」と明かす。 アンチェロッティ氏は監督に就任後、守備の改善に着手。代表期間中には強度の高い練習も選手に課しているという。前日会見に出席したMFギマランイス(ニューカッスル)は「アンチェロッティ監督はイタリア人だと忘れてはならない。イタリア人はディフェンスが強い。最初、監督と話したときに『これ以上失点したくない。失点が私たちのパフォーマンスを悪くしていた』と伝えられた」と、守備について言及した。 コルテス記者は「ブラジル代表で変わったのは守備で間違いない」と評価。ブラジル代表にはFWビニシウス、MFカゼミロら、Rマドリードで共闘した選手もおり、「とてもやりやすかったと思う。彼はどのブラジルの選手よりも有名で、実績があるから、選手からはリスペクトされているはずだ」と、太鼓判を押した。 * * * 日本代表がブラジル代表と対戦するのは今回が14回目。通算2分け13敗で勝利は一度もなく、引き分けはドイツで開催された2005年6月22日のコンフェデレーションズ杯(2△2)まで遡る。敗れた多くの試合で相手の攻撃力に苦しめられ、13試合中8試合で3失点以上を献上。14年10月14日の対戦では、当時22歳のFWネイマールに4得点を決められた試合もあった。今回のブラジル代表も10日に行われた韓国戦を5―0で大勝しており、健在だ。 コルテス記者によると、アンチェロッティ監督は15、16人の選手が既に来年6月に開幕する北中米W杯のメンバーに入ることが確定していると伝えているといい、今は残りの枠を争っている最中。ブラジル代表は11月にセネガル代表とチュニジア代表と対戦することが有力で、「そこで(残りを)試し、おそらく年が明けてからW杯に行くメンバーの最終決定をするだろう」とした。 ブラジル代表は史上最多となる5度のW杯優勝を誇るが、2002年の日韓大会以来、優勝から遠ざかっている。前回のカタールW杯も8強で終わり、「大会でも勝っていないし、印象は良くない。昨年もいいサッカーをしていなかった」と語る。南米予選でも5位で終わった。 ただ、強さが戻りつつある代表チームへの期待は高まっている模様で、ブラジルで美しいサッカーを意味する「ジョゴボニート」が戻ってきているか、という質問も前日会見では飛んだ。ブラジル国内でも韓国戦は好反応だったといい「(ブラジルの)みんな、とても気に入ったと思う。ここまで良かったのは長い間なかった」と目を細める。今回の親善試合は森保ジャパンにとって絶好の強化の場であり、カタールW杯以降の対戦相手で最強クラスであることは間違いない。
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