藤井聡太六冠(ABEMA TIMES)
将棋の第73期王座戦五番勝負第5局が10月28日に行われ、挑戦者の伊藤匠叡王(23)が藤井聡太王座(竜王、名人、王位、棋聖、棋王、王将、23)に勝利。シリーズ成績を3勝2敗とし王座奪取に成功した。勝敗を分けることに繋がったのは、伊藤叡王が指した“常識外の一手”。解説を務めた佐藤康光九段(55)からも、「棋士としてもインパクトのある将棋だった」の声が上がっていた。 【映像】伊藤叡王 “常識外の一手” 着手の瞬間 新王座の誕生で幕を閉じた今期の王座戦五番勝負。大熱戦となった第5局を制した伊藤叡王は、「フルセットになったが最終局も終盤まで難しい将棋が指せたと思うので、充実したシリーズになった」と番勝負を総括した。 シリーズでは、“絶対王者”・藤井六冠を相手に中盤で競り勝つ場面が目立った。大熱戦となった第5局では、超難解な中盤戦で激しい応酬へと展開。スリリングな駒の取り合いの中で、藤井王座のと金が先手陣へと踏み込んできた。 ここはと金を払う一手と思われていたが、伊藤叡王は桂馬を打って攻め合いを選択。これにABEMAで解説を務めた佐藤九段は、「手抜きましたよ…やっぱり手抜きました(笑)。このと金を放置するのは相当抵抗がある。とても受けの棋風の人の将棋ではない。やはりスピード感覚に優れているんですね」と棋士としての心理を交えて解説。 さらに、佐藤九段は「これを手抜く時代ですか。これを手抜くのは常識外です。取らない方がいいというのは(考えれば)分かるんですが、どうしても取れる誘惑に負けちゃうんですよね。この将棋には常識が通常しないんですね…」と驚きが隠せない様子だった。 藤井王座はさらに前から「苦しい形になってしまった」と振り返っており、この伊藤叡王の一手にも口元に手を抑えて難度もうなず深い前傾姿勢に。ABEMAの視聴者からも「もう一人化け物おったな」「聡太困ってるやん」「口を押えてしまった」「そうちゃん、ヤバいときの仕草が…」と様々な反響が寄せられていた。 二冠目を手にした伊藤叡王は、「まだまだ実感がわかないが、一つ結果を出すことができて良かった」と笑顔。佐藤九段は「棋士としてもインパクトのある将棋だった」とまとめ、藤井六冠、伊藤二冠の“2強時代”で将棋界はますます盛り上がりを見せることとなりそうだ。
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