女優、早瀬憩(19)が、28日公開の映画「私はあなたを知らない、」(中野量太監督)で初のヒロイン・朝子を演じた。坂口健太郎(35)演じる母を殺した犯人・夕平と対峙(たいじ)し「思いもよらぬ感情になる瞬間がありました」と〝ゾーン〟を体感した。2024年に映画デビューした「違国日記」で新垣結衣(38)とダブル主演し、ブルーリボン賞新人賞を獲得。フジテレビ系「サバ缶、宇宙へ行く」でも注目を集めた新進女優が、また一歩高みへ上がった。(ペン・秋谷哲、カメラ・加藤圭祐)
13年間、何も知らなかった少女・朝子が心の風景を映し出す。シングルマザーの母をあやめた犯人と初めて対峙したのは刑務所の面会室。「私はあなたを知らない、」は、言葉を閉ざす犯人の夕平がなぜ母を殺したのかを探るストーリー。オーディションでつかんだ朝子役は「台本を1回読んだだけでは理解できませんでした」と簡単ではなかった。
謎を知るためには、まず朝子を知ることから始めた。倉田瑛茉(6)が演じた幼少期の撮影を見学し「祖母役の原田美枝子さんに朝子としてお手紙も書きました。夕平の裁判資料をまとめたり、朝子がやっていることを自分でもやって、普段から一心同体になれるように心がけました」と振り返った。
映画デビューは新垣結衣とダブル主演の「違国日記」。第67回ブルーリボン賞新人賞を受賞する華々しいスタートとなったが、そこで演じた朝も事故で両親を亡くし、おば(新垣)に引き取られる難しい役柄だった。
「右も左も分からない状態で突然現場に入って周りの方に助けていただき、自分のことだけで精いっぱいでした」と苦労を語る一方で、新垣と新垣の親友役の夏帆(35)に挟まれ「本当に楽しかった」としみじみ。撮影はかけがえのないものとなった。今は「いろいろな作品で学んだことや経験したことを出していきたい」と言い切れる。ドラマでは4月期のフジテレビ系「サバ缶、宇宙へ行く」で第2期の中心人物・宮井恵を演じた。「撮影は新鮮で刺激的でした」と新たな発見が多く「小浜(福井県)での撮影もロケならではの空気感。実話が元になっているので、その土地に足を運べたのは、いい経験になりました」と感謝。高校生役も「同期の2人と仲良くなって、掛け合いのシーンも3人で話し合いながらやれました」とポジティブに挑めた。
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