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割安株投資の第1の鍵は、成長可能性を持つ企業を見つけることだ。売上高、利益率、利益の成長は、特に投資家が一時的に見放した銘柄において、株価上昇のきっかけとなることが多い。
第2の鍵は、再評価を待つ忍耐力を持つことである。その点ではインカムが助けになる。割安な保有銘柄から配当を得ていれば、長期的に投資を続ける動機が強まる。この2つの原則に基づき、2026年8月に検討に値する、配当を支払う割安株8銘柄を選定した。
2026年8月に検討したい割安株トップ8
8月の検討したい配当付き割安株8銘柄を特定するため、米国で取引されている株式を以下の基準でスクリーニングした。
これらの条件を満たす8銘柄を下表で紹介する。なお、REITとBDCは除外した。これらの事業ではPERの意味合いが相対的に小さいためである。また、変化する株式市場の見通しはバリュー株の先行きに影響し得るため、ポートフォリオ候補を調査する際にはその点も念頭に置くべきだ。
以下、各社を見ていく。指標は各社の開示資料と株式情報サイトstockanalysis.comに基づく。ほかの投資アイデアについては、2026年のベストインデックスファンドおよびベスト配当株を参照してほしい。
1. バリック・マイニング(B)
バリック・マイニングの事業概要
バリックは、17カ国、5大陸でプロジェクトを展開する大手の金・銅の採掘、探鉱、開発会社である。
Bが有力候補である理由
バリック・マイニングのPERは9.7倍で、業界平均の12.8倍を約21%下回る。鉱山会社であるバリックは、金と銅の価格に対するレバレッジの効いたエクスポージャーを提供する。金属にとって歴史的に強いこの時期に、それは大きな追い風となってきた。同社のEPSは、2023年の0.72ドルから2025年には2.93ドルへ増加した。
直近四半期では、バリックは金生産量とコストの見通しを上回り、営業キャッシュフローを前年同期比111%増加させた。
2月時点で、バリックは帰属フリーキャッシュフローの50%を総配当として支払う方針を掲げている。株主は四半期ごとに0.175ドルの固定配当に加え、各年末に業績連動の調整分を受け取る。業績連動の調整分を除く配当利回りは1.9%である。
2. プルデンシャルPLC(PUK)
プルデンシャルPLCの事業概要
香港を拠点とするプルデンシャルPLCは、中国、インド、アフリカ、東南アジアの顧客に資産運用サービス、生命保険、医療保険を提供している。
PUKが有力候補である理由
プルデンシャルPLCのPERは8.8倍で、業界平均の14.1倍を38%下回る。新興市場に注力する同社は、2023年以降、2桁および3桁の売上高成長率を達成してきた。同期間にEPSは1.24ドルから3.07ドルへ増加した。1月、プルデンシャルPLCは12億ドル(約1900億円)規模の積極的な自社株買いプログラムを発表し、経営陣が将来の成長機会に自信を持っていることを示した。
PUKは年2回の配当を支払っており、過去4年は毎年増配している。支払額は変動するが、直近2回の支払いから示唆される利回りは1.7%である。
3. ハミルトン・インシュアランス・グループ(HG)
ハミルトン・インシュアランス・グループの事業概要
バミューダを拠点とするハミルトン・インシュアランスは、世界中の顧客に特殊保険と再保険を提供している。同社は、持続可能で収益性の高い業績に向けて、利益率の質と戦略的な資本配分を重視している。
HGが有力候補である理由
ハミルトン・インシュアランスのPERは5.7倍で、業界平均の7.2倍を21%下回る。このバリュエーションに加え、足元の二桁の売上高およびEPS成長、同業他社と比べた低レバレッジを踏まえると、HGは検討に値する。
直近四半期のハイライトには、正味収入保険料の11.5%増加と、普通株主に帰属する希薄化後1株当たり利益の70%増が含まれる。
配当はこれまで、2026年に1株当たり2ドルの特別年次配当1回で構成されており、現在の株主に5.7%の利回りをもたらしている。同社は自社株買いにも積極的に取り組んでおり、第1四半期には1970万ドル(約31億2000万円)を自社株買いに投じた。
IRSAの事業概要
IRSAは、アルゼンチンのショッピングモール、ホテル、オフィス、住宅開発に投資する不動産持株会社である。
IRSが有力候補である理由
IRSAのPERは4.7倍で、業界平均の72.5倍を大きく下回る。同社は、厚みがあり分散された不動産ポートフォリオ、潤沢な流動性、相対的に低いレバレッジで際立っている。
5月7日に終了した直近の四半期において、同社はプレミアムオフィスのポートフォリオで稼働率100%、ショッピングモールで稼働率98%を報告した。同四半期には営業成績を歪める大規模な公正価値調整も含まれていたが、2026年度の最初の9カ月間のEBITDAは前年同期比で約1000%増加した。
IRSAは年1回の変動配当を支払っている。2025年11月の直近配当1.40ドルは、9%の利回りを示唆している。
5. ビンチ・コンパス・インベストメンツ(VINP)
ビンチ・コンパスの事業概要
ブラジルを拠点とするビンチ・コンパス・インベストメンツは、オルタナティブ投資を専門とする総合資産運用会社である。
VINPが有力候補である理由
ビンチ・コンパス・インベストメンツのPERは13.1倍で、業界平均の31.6倍を59%下回る。低いバリュエーションに加え、特に株式とプライベートクレジット分野で、販売網を強化し成長を支えると期待される最近の戦略的な動きも評価材料だ。同社はブラジルの運用会社Verde Asset Managementの支配持分を取得し、アルゼンチンのBACS Asset Managementとの戦略的統合を発表した。
直近四半期のハイライトには、手数料関連利益の47%増、運用・助言資産総額の前年同期比14%増が含まれる。分配可能な1株当たり利益は3%減少した。
ビンチ・コンパス・インベストメンツは2021年以降、四半期配当を支払っている。直近の四半期配当0.17ドルは、7%の利回りを示唆している。
6. ナチュラル・ガス・サービシズ・グループ(NGS)
ナチュラル・ガス・サービシズ・グループの事業概要
同社は、天然ガス圧縮、石油・ガスの生産および処理に使われるコンプレッサー、圧縮ユニットの組み立てなど、石油・ガス業界向けに幅広い製品とサービスを提供している。
NGSが有力候補である理由
ナチュラル・ガス・サービシズ・グループのPERは22.1倍で、業界平均の24.1倍に対してやや有利な水準にある。同社は最近、同業のFlatrock Compressionを買収した。この取引は、戦略的拠点におけるNGSの存在感を高め、NGSの財務指標を即時に改善すると見込まれている。
第1四半期について、NGSは売上高が前年同期比17.1%増、EPSが同39.5%増となったと報告した。Flatrockの買収は四半期末後の6月に発表された。
NGSは2025年に四半期配当を開始した。直近の1株当たり0.15ドルの支払いは、1.6%の利回りを示唆している。
7. ウォータードロップ(WDH)
ウォータードロップの事業概要
ウォータードロップは、中国で大規模なオンライン保険マーケットプレイスと医療クラウドファンディングプラットフォームを運営している。
WDHが有力候補である理由
ウォータードロップのPERは5.5倍で、業界平均の14.1倍を61%下回る。投資家はまた、2024年以降の全四半期にわたる同社の売上高成長の実績、負債を上回る現金を有する厚い流動性、そしてAI主導の保険販売への戦略的移行を評価している。
直近の決算発表で、ウォータードロップは純営業収益が64.8%増、営業利益が5%増となったと報告した。同社の「AI Insurance Expert」リソースが生み出した初年度保険料は17.7%増加した。
ウォータードロップは2024年に年2回の配当を開始した。直近の配当0.024ドルは、4%の利回りに相当する。
8. カレドニア・マイニング・コーポレーションPLC(CMCL)
カレドニア・マイニングの事業概要
カレドニアは、ジンバブエにある1つの資産を通じて金の探鉱、開発、生産を行っている。同社は開発プロジェクトのパイプラインを有し、より大規模な生産会社へ進化することを戦略的優先事項としている。
CMCLが有力候補である理由
カレドニアのPERは5.3倍で、業界平均の12.8倍を59%下回る。同社は現在1つの鉱山を運営しているにすぎないが、その事業は成長施策と手厚い配当プログラムの資金を賄うのに十分なキャッシュを生み出している。今後については、カレドニアのBilboes Gold Projectが2028年後半に生産を開始すると見込まれている。同プロジェクトの予想税引き後内部収益率は、金価格を2548ドル(約40万円)と仮定して32.5%である。金が現在4000ドル(約63万円)近辺で取引されていることを踏まえると、実際のリターンは大幅に高くなる可能性がある。
第1四半期に、カレドニア・マイニングは売上高が18.3%増、利益が69.4%増となったと報告した。高水準で推移する金価格が寄与した。一方で、同四半期に採掘された鉱石品位が低かったため、同社の金生産量は実際には予想を下回った。
同社は四半期ごとに0.14ドルの配当を支払っており、利回りは3.1%である。
単一鉱山や新興国リスク、割安さの理由を見極める
バリュー指標と成長指標を同時に用いてスクリーニングすることは、「安いのには理由がある」企業を除外する助けになる。一定の成長特性があっても、低いバリュエーションは、投資目標に合わないリスクを反映している可能性がある。単一資産の鉱山運営、新興市場へのエクスポージャー、変動する配当、地政学リスクはいずれも慎重な調査を要する。割安株の潜在的なリターンを得たいのであれば、そのリスクを理解し、受け入れなければならない。
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