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西郷真央 今季4戦V2!一時首位5人の大混戦制す 今季目標“達成”もさらなる高みへ意欲

 ティーショットを放った西郷真央

 ティーショットを放った西郷真央

 「女子ゴルフ・アクサ・レディース・最終日」(27日、UMKCC=パー72)

 2打差3位から出た西郷真央(20)=島津製作所=が5バーディー、1ボギーの68でスコアを四つ伸ばし、通算9アンダーとして逆転優勝した。今季開幕戦のダイキン・オーキッド・レディースでツアー初優勝を飾って以来の2勝目。1打差2位には同い年の山下美夢有が入った。初日首位の鈴木愛はスコアを伸ばせず3位。大会は第2日が悪天候で中止となり、2日間36ホールに短縮して実施。賞金加算額は規定により当初の75%となるが、成績に応じて付与されるメルセデス・ポイントは変わらない。

 5打差を逆転した1度目とは違う、意識してつかんだ優勝だ。2位に2打差をつけて18番グリーンに帰ってきた西郷の、5メートルのバーディーパットは上って順目の下りの先に池があり、しかも追い風。タッチを合わせて打ったつもりだった。

 「芯を外してショートしてしまい、自分に笑ってしまった」。そう振り返ったが、狙い通りにパーセーブ。最終組を待つアテスト中に勝利が確定し「優勝できたんだなと、すごく感じる時間でした」と喜びに浸った。

 首位と2打差の3位でスタート。「初優勝のときよりも、優勝に近くて意識した」。後半に入り瞬間的に首位に5人が並ぶ大混戦で、オフに練習時間を増やしたアプローチとパッティングがさえた。10番は5メートル、13番は6メートルを沈め9アンダーで単独トップに。「だんご状態で最後の数ホールは緊張した」というが、後半はボギーなしでリードを守った。

 3週間前の初優勝時に師匠で男子のレジェンド、尾崎将司から「2勝目も頼んだぞ」と電話で激励された。千葉の自宅に帰るのは2月末以来。やっと思いを伝えられる。28日にジャンボ邸を訪問予定で「(1勝目の)あいさつに行く前に優勝できたので『2勝することができました』と報告するつもりです」

 今季目標の複数回優勝も達成したが「そこはもう勝てるだけ勝てたら」と上限の設定はない。6月には全米女子オープンにも挑戦予定。「出場するからには全力を尽くして頑張りたい」。今季4戦2勝。西郷の視線の先には、無限の可能性が広がっている。

 通算9アンダーで優勝し、通算2勝目を挙げた西郷真央

 通算9アンダーで優勝し、通算2勝目を挙げた西郷真央
 

参照元:https://www.daily.co.jp/