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8.31卒業!渡辺みり愛が「乃木坂46随一のダンス」で切り開いた独自の道

※渡辺みり愛/画像はEXwebの記事(https://exweb.jp/articles/-/86022)より抜粋
渡辺みり愛/画像はEXwebの記事(https://exweb.jp/articles/-/86022)より抜粋

 乃木坂46の27thシングル『ごめんねFingers crossed』の活動をもって、卒業を発表している2期生の渡辺みり愛。8月31日の卒業日には8年間の集大成の姿が収められた初のソロ写真集となる『消極的な華やかさ』(竹書房)が発売された。

 乃木坂46の現状で言えば、同期の伊藤純奈を始め、3期生の大園桃子や1期生の高山一実も卒業を発表しており、グループとして大きな転換点を迎えていると言えるだろう。2期生の渡辺はグループに何をもたらしたのだろうか。

 渡辺が在籍した8年を振り返ると、恵まれた時間を歩んできたとは決して言えない。2012年から2013年にかけて行われた「2期生オーディション」で合格者14名のひとりとして選ばれた渡辺。

 2期生のなかでは同年に堀未央奈が7thシングル『バレッタ』でセンターに抜擢され、北野日奈子も8thシングル『気づいたら片想い』で選抜入りを果たすなど、2期生のなかでも堀と北野は活躍の幅を広げていった。

 しかし渡辺は正規メンバーへの昇格が遅れ、2015年2月の『乃木坂46 3rd YEAR BIRTHDAY LIVE』に至るまで研究生として研鑽を重ねる日々が続いていた。

 しかし、2017年にリリースした17thシングル『インフルエンサー』のカップリング曲『風船は生きている』において、自身初めてのアンダーセンターに抜擢。同表題曲では選抜入りとはならなかったが、アンダー曲で渡辺は持ち味であるダンスで存在感を見せつけた。

 当時を振り返って渡辺は「後悔しかないんです。あの頃は子供すぎたというか。のほほんとしたキャラのまま、周りのメンバーやスタッフの方に助けられてもらうことが多かったんです」と話しているが、同年に東京体育館で開催されたアンダーライブではセンターとして成長した姿、引っ張っていく姿勢をファンに届けてくれていた(『EX大衆 2019年6月号』)。

 アンダーセンターとして実力は高く評価されながらも、なかなか選抜入りを果たせなかった渡辺だが、2019年に23rdシングル『Sing Out!』で初の選抜入り。

 選抜発表のコメントでは「『長い間 待たせてたな』っていうのがあって。その期待に答えられるように頑張る」とこれまで待ち望んでくれていたファンに向けて意気込みを話していた。

 ここまでくるのに決して平坦な道ではなかったかもしれないが、『Sing Out!』ではこれまでの積もりに積もった経験がダンスという形で結実していたように思う。

 渡辺が乃木坂46にもたらしたものといえば、誰もが「ダンス」とこう答えることだろう。『EX大衆 2018年12月号』のインタビューで「ダンスの道に進む子がいないなら、私が開拓したいなって」とダンスに対するこだわりを語っていたが、そこに至るには初の選抜入りとなった『Sing Out!』の振付師・Seishiroの影響が大きかったのだという。

 小さいながらもダイナミックで時には繊細なダンスは乃木坂46のパフォーマンスを大きく支え、『インフルエンサー』や『シンクロニシティ』で代打として出演した際には、選抜メンバーに負けず劣らずのパフォーマンスで魅了していた。

 2018年の『真夏の全国ツアー』の鈴木絢音ジコチュープロデュース企画の『Against』では、振り付けの一部を担当するなど持ち前のダンススキルでグループに還元してきた。

 これまでの8年間は決して恵まれた道程を歩んできたわけではないのかもしれないが、渡辺はグループをダンスという武器で支えてきた、縁の下の力持ちでもあった。

 乃木坂46において個人的にダンスの上手さが言及されることは少なくとも、ファンの間には渡辺というダンサーの存在はしっかりと刻み込まれている。将来は乃木坂46の曲の振り付けを考案したいとも語っており、今後の活動にも期待したい。

 

 

 参照元https://dailynewsonline.jp/