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藤井聡太竜王「うれしくないこと聞いた」渡辺王将・難攻不落の城で史上初の四冠VS三冠

 前日検分を行う藤井聡太竜王(左)と渡辺明王将(右)=静岡県掛川市(日本将棋連盟提供)

 前日検分を行う藤井聡太竜王(左)と渡辺明王将(右)=静岡県掛川市日本将棋連盟提供)

 将棋の藤井聡太竜王(19=王位・叡王棋聖との四冠)が渡辺明王将(37=名人・棋王との三冠)に挑む、第71期王将戦七番勝負が9日、静岡県掛川市掛川城 二の丸茶室」で開幕する。2人は8日、同市で前日会見と前夜祭に出席した。四冠VS三冠のタイトル戦は史上初で、まさに将棋界の頂上決戦。藤井竜王が史上最年少五冠&王将位をかけて挑む大勝負が開戦する。

 11月中旬に竜王戦を終え、2カ月近く“作戦巧者”渡辺王将との決戦に備えてきた。藤井竜王は「王将戦を常に意識して取り組んだ」と準備万端。「非常に注目していただくシリーズ。それにふさわしい将棋にできるよう頑張りたい」と力強く語った。

 渡辺王将との過去2度のタイトル戦で敗戦は一度のみ。両者の2日制対局は初となるが、「これまでと違った強さを感じることになると思いますし、しっかり対応ができるように。その経験を今後に生かしていきたい」と気を引き締める。

 掛川市は初来訪。「検分して掛川城天守も近くに見られて、すごく落ち着いた良い雰囲気」と目を細めた。渡辺王将が本対局場で過去6戦全勝中だと知らされると、藤井竜王は「あまりうれしくないことを聞いてしまったなと思うんですが…」と苦笑いしつつ、「フラットな気持ちで全力を尽くしたい」と意気込んだ。

 4連覇がかかる渡辺王将は、挑戦者を「勢いがあって厳しい相手」と分析。昨年の棋聖戦の敗戦から「半年間取り組んできたことを出せれば。成果がどれくらい出るか見たい」とリベンジに燃えた。

 記念写真に納まる渡辺明王将(左から2人目)と藤井聡太竜王(同3人目)=静岡県掛川市

 記念写真に納まる渡辺明王将(左から2人目)と藤井聡太竜王(同3人目)=静岡県掛川市
 

参照元https://www.daily.co.jp/