米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平は15日(日本時間16日)に米カリフォルニア州アナハイムで行われたマリナーズ戦に先発投手兼2番指名打者(DH)で出場。6回2失点の好投を見せたが、勝ち負けはつかなかった。この日は今季の最大の武器、スライダーの切れが今一つだったが8三振を奪い、今季の奪三振数は165に。この時点での規定投球回数にも達し、奪三振数はリーグ3位に、奪三振率はメジャートップに浮上した。(デジタル編集部)
苦心の投球だった。今季、三振を量産し、投球の軸となっているスライダーがこの日は立ち上がりから切れがなかった。初回にウィンカーに浴びた先制本塁打は左打者の外角低めに制球されたが、すくい上げられた。三回の5番クロフォードに許した中前適時打も、外角へのスライダーだった。この日の被安打7のうち4本がこの変化球を打たれたものだった。
それでも6回2失点でこの日も投球回を上回る8個の三振を奪った。スライダーで奪ったのは二つにとどまったが、スプリットで四つ、最速160・6キロの直球で2三振を奪った。大谷は試合後、「(調子が)いい時ばかりではない。良くない時もしっかりゲームを作るというのは先発の一つの仕事。悪い時は悪い時なりのピッチングができればいいと思う」と話した。
チームの116試合目で117投球回に達した大谷は、規定投球回をクリアした。さらに、165奪三振はリーグ3位タイに浮上。9イニング当たりの奪三振数を示す奪三振率は12・69となり、ナ・リーグを含め、規定投球回数をクリアしている投手の中でトップとなった。ちなみ昨年は、規定投球回数に届かなかったが、大谷の奪三振率は10・77で、ダルビッシュ有(パドレス)と並ぶ両リーグ7位相当だった。