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「1999年に世界は滅亡する」そう信じていた時代が私にもあった。これは1973年に日本で発行された『ノストラダムスの大予言』に書かれていたことだが、現実にはそうはならなかった。
だがフランスの医師であり占星術師であるノストラダムス(1503年12月14日 - 1566年7月2日)は実際に存在した。
彼の有名な著書『ミシェル・ノストラダムス師の予言集』には、西暦3797年までの予言を収められており、この年までは世界は滅亡しないということにもなる。
だがその内容は曖昧で抽象的な表現なため、様々な解釈が成り立つことから、時にこういったミスリーディングが生じることもある。
だが中には的中した予言もある。ということで2024年、ノストラダムスは何が起きると予言したのかを紐解いていこう。
・ミシェル・ノストラダムス師の予言集
「破滅の預言者」として知られる16世紀のフランスの占星術師ミシェル・ノストラダムスは、2024年についてもいくつか預言している。
1555年に初版が発行された『ミシェル・ノストラダムス師の予言集』によると、海洋戦争、王室の混乱、人災などで、相変わらず2024年も世界中が荒れるという。
ノストラダムスの預言は、「百詩篇集」と名付けられた942の四行詩と散文による2つの序文で描かれていて、難解すぎて何を示しているのかわかりにくい点が多いのも特徴だ。
そのため、1999年の世界滅亡のように完全に解釈を誤ってしまっているものがあるものの、アドルフ・ヒトラーの台頭、ジョン・F・ケネディの暗殺、911同時多発テロ、コロナウィルス感染症などを予言は的中したとされている。ノストラダムスは第一序文で自分の予言の範囲を3797年までとしており、なんだかんだで当分は地球が滅亡することはなさそうだ。
それでは2024年に起こりうることを『Newyork post』誌が専門家の見解を元に解釈しているので確認していこう。
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public domain・ヘンリー王子が国王になる
ノストラダムスの預言の一節には、「諸島の王は力づくで追い出されるだろう」と書かれている。
これは、現チャールズ3世のことを言っているのではないかと考える人もいるが、チャールズ3世について語っているとされる別の詩には、「悲惨な戦争のすぐ後で、新たな王が精油を受けるだろう。そして彼が長く地球をなだめることだろう」とある。
英国の作家で、ノストラダムス解説者のマリオ・レディング氏は以前に、ノストラダムスがエリザベス女王の死を預言していた可能性があると言っていて、チャールズ3世は、〝自身と後妻への執拗な攻撃〟によって退位し、ウィリアム王子ではなくヘンリー王子が王位に就くだろうと分析している。
その理由は、〝スペア(予備)〟の後継者(ヘンリー王子は『スペア』という回顧録を出している)であるヘンリー王子は、次期国王としてまったくマークされていないからだという。・中国が戦争を仕掛ける
ノストラダムスは「戦闘と海戦」を預言していて、「赤い敵が恐怖で青ざめ、大海原を恐怖の渦に陥れるだろう」と言っている。
「赤い敵」は中国とその赤い国旗を指すと考える人もいる。
「海戦」は、中国と台湾との緊張関係を指している可能性がある。中国の首都北京には、世界最大の海軍が控えている。
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・異常気象による災害
異常な干ばつによる山火事の増加や記録的な猛暑など、近年、気候変動による危機は明白になっている。
ノストラダムスは、これがさらに悪化すると預言している。「乾いた大地がさらに焦がされ、そのときは大洪水が起こるだろう」
ノストラダムスはまた、異常気象と世界的な飢饉も予測している。
「疫病の波が押し寄せ、大飢饉が起こるだろう」
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・新教皇の誕生
ノストラダムスによると、現在のローマ教皇フランシスコには、まもなく後任が現れるという。
「非常に高齢な教皇の死により、次は手頃な年齢のローマ人が選出されるだろう。彼の権威は弱まったと言われるだろうが、長くその座に留まり、厳しい活動を続けるだろう」
現フランシスコ教皇は、もうすぐ87歳を迎え、確かに健康上の問題も抱えている。
教皇は、インフルエンザによる肺炎と呼吸器疾患のため、国連の気候会議を欠席せざるをえなくなった。
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・2023年の予言は当たったのか?
ノストラダムスの終末預言には、辛辣で恐ろしいものがあるが、彼の2023年の予言は的中したのだろうか?
第三次世界大戦はまだ起きていないようだが、ロシアはいまだウクライナに侵攻を続けており、イスラエルとパレスチナの惨劇はご存じの通り。世界情勢は混沌としている。
また世界的な食料危機も上がっていたがそれは的中したようだ。