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ダイエット効果があるという噂のバターコーヒー ☆マジかよ?

流行ってるらしい。ダイエット効果があるという噂のバターコーヒー
流行ってるらしい。ダイエット効果があるという噂のバターコーヒー

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 マキアート、ラテ、カプチーノアメリカン、モカなど、街のカフェに行けばおしゃれなコーヒーが何種類も売られている。こちらにミルクはもちろん、シロップやフレーバーを加えれば、あなた好みの一品が完成だ。これで十分、これ以上トッピングのバラエティはいらないと思っている人でも、このコーヒーを試してみるべきだろう。ダイエット効果があり、疲労を減らし、慢性疾患も改善されるという噂の「バターコーヒー」だ。文字通りコーヒーにバターを入れるというもので、海外ではかなりブームとなっているようだ。

 一般的なスタイルは、エスプレッソのダブルにティースプーン1杯のバターとココナッツオイルを入れて、芳醇な泡が立つようミックスするというもの。

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 油分たっぷりで健康に悪そうにも聞こえるかもしれない。しかし脂肪が砂糖よりも体にいいことから、イギリスでは健康志向の人たちの間で人気急上昇なのだそうだ。

 ロンドン市内のおしゃれなお店では、“ブレットコーヒー”や”ファットブラック”といった様々な名称で売られている。バターコーヒーの愛好家たちは食事の代わりとしても飲んでいるようだ。そうした人によれば、朝食に最適で、腹持ちがよくお昼まできっちり活動できる上に、余分な脂肪も落ちるのだとか。

 このコーヒーを考案したのは、アメリカの企業家デイブ・アスプレイ氏だ。チベット旅行中に、ヤクのバターをお茶に入れて飲んでいたことがヒントになったという。このお茶は、登山家の間ではエネルギーを補充し、集中力を保つために飲まれているそうだ。
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バターコーヒーの効果

 アスプレイ氏が考案した”ブレットプルーフ(防弾)ダイエット”は、高脂質低炭水化物を摂取することで劇的に体重が落ちるだけでなく、疲労を減らし、慢性疾患も改善すると触れこまれている。

 その理屈はこうだ。食事から摂取する炭水化物(砂糖、パン、パスタなど)を減らすと、人体は代わりに脂肪を燃料として使用し始める。これをケトーシスやケトン症といい、他の炭水化物制限ダイエットにおいても基礎となっているメカニズムである(ただし、頭痛や筋肉の痙攣、疲労感や消化器系のトラブルといった症状が起きることもあるので注意)。

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Bulletproof Coffee@完全無欠コーヒーの作り方 (How to make)

 アスプレイ氏によれば、バターコーヒーを作る際は、有機コーヒー、牧草で育てられた牛の無塩バター、有機ココナッツオイルを使用することが大切なのだそうだ。その風味は、脂肪による濃厚なクリーミー感と、後味にココナッツの香りが残るものだ。

バターコーヒー愛飲者の話

 バターコーヒーが朝食の定番となった栄養士のスージー・ウォーカーさんは、「お腹が一杯になって、しゃっきり目も覚め、お昼まで食べ物が頭をよぎることがなくなるわ」と話している。ミキサーで作れば、泡々のおしゃれなコーヒーが出来あがるそうだ。

 実は彼女は、これまでクライアントにパレオダイエットを推奨してきたそうだ。これは旧石器時代の食事を真似るというダイエットだ。彼女自身もこれで6kg以上も体重を落とすことに成功しているのだが、健康になった感じはなかったらしい。そんなときにネットでバターコーヒーを知り、試してみたのだそうだ。
 バターコーヒーの健康への影響は非常に説得力があるという。カフェインによって代謝が高まり、しかも脂肪が消化をゆっくりにするため、急激な血糖値の上昇もない。

 ケリーゴールドなど、牧草で育てられた牛のバターは、抗がん作用があるという抗酸化物質や善玉コレステロール、ビタミンK、オメガ3脂肪酸βカロチンが豊富だとされている。そのいずれもが脳や免疫系を強化し、疲労を軽減する物質だ。

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 さらにココナッツオイルのラウリン酸は免疫を助けることでも知られている。また中鎖脂肪酸は肝臓で直接代謝される脂肪で、すなわち体に脂肪として蓄積され難い。

一部専門家は懐疑的

 このようにイイとこずくめな感じのバターコーヒーだが、一杯のカロリーは400~500キロカロリーはあるし、飽和脂肪も50g(1日の摂取上限目安は70g)は含まれている。そのため専門家の中には、なぜこれが体重減少を起こすのか理解できないと発言する者もいる。

 サラ・シェンカー博士は、ケトーシスが起きるには肝臓のグリコーゲンがなくならなければ起きないため、夜に炭水化物を摂取しているのならば、朝一杯のバターコーヒーで起きるはずがないのだという。したがって、お昼のベークドポテトやおやつのビスケットの誘惑に負けているようならば、バターコーヒーによる恩恵は消えてしまうはずなのだ。

 またバターに含まれる飽和脂肪と心臓疾患との関連性も指摘されるところだ。これまでの研究から、バターを大量に摂取し、コレステロールレベルが上がれば、心疾患に罹るリスクが上昇することが証明されてきた。他の食生活を全く見直すことなく、高脂肪高カロリーのコーヒーを朝食として飲み続ければ、体重が減るどころか、増える可能性はかなり高い。
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 チベットの山々を登山しているならばまだしも、現代社会に暮らす私たちが単純に1食だけを変化させても、それほどの効果は望めないかもしれない。シェンカー博士は、砂糖やクリームを入れない通常のコーヒーを飲み続けることをお勧めしている。

 また、特に初めて試す人にとっては少々鼻につき、気持ち悪くなったり、お腹を壊したりする場合もあるかもしれないので注意が必要だ。
 

参照元https://dailynewsonline.jp/