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小池徹平 舞台が「生きがい」俳優デビュー20周年 今やミュージカル界の貴公子

 俳優デビュー20周年を迎えた今も飛躍を続ける小池徹平(撮影・金田祐二)

 俳優デビュー20周年を迎えた今も飛躍を続ける小池徹平(撮影・金田祐二)

 ミュージカル「るろうに剣心 京都編」(24日まで、東京・IHIステージアラウンド東京)に主人公役で出演中の俳優・小池徹平(36)が今年、俳優デビュー20周年を迎えた。2002~16年までは音楽デュオ・WaTとしても活動。持ち前の演技力と音楽センスを生かし、13年にミュージカル界に進出してから数々の作品で高い評価を受けている。私生活では結婚と2児誕生を経験。俳優として、パパとして成長し続ける日々を語った。

 2002年の俳優デビューから20年。節目を迎えた小池は「よくここまで来られたなというのもありますし、まだこれからだなと思います。大好きな舞台に立たせてもらえているのは幸せです」と喜びを噛みしめた。

 今作は、漫画原作でメディアミックスが展開されてきた人気作のミュージカル版で、小池は主人公の緋村剣心役で出演。劇中では刀を腰に下げ、扱いにくい和装姿で激しい殺陣を展開しつつ、会場中に美声を響かせ、物語をもり立てている。

 現在ではすっかり“ミュージカル俳優”が板に付いたが、初挑戦したのは13年。ウエンツ瑛士との音楽デュオ「WaT」(02年結成、16年解散)がきっかけだった。「WaT時代は発声ができていなくて、喉を潰しがちで注射を打ちにも行った。ミュージカルをやるようになって、声や呼吸の使い方を勉強して、足りないものをクリアしていった。非常に(ミュージカルを始めた)この10年は自分にとって大きいものだった」と、最初は苦労の連続だったという。

 これまでの芸能活動で様々な仕事を経験した中で、貫いてきた信念がある。「20年で変わらないのは、目の前にお客さんがいて下さって、直接生で表現できること。映像で作品が残ることもうれしいけど、ライブや舞台でしか味わえない喜びがある」。“生”という空間に生きがいを感じている。

 デビュー以来「体調と常に戦っている。現場ですぐにお腹痛くなってしまう」という小池。現在は女優の永夏子との間にもうけた2児のパパとして、育児にも奮闘している。「いかに『嫌』を『うん』と言わせるか。ご飯一口食べさせるのにどれだけ時間がかかることか…。でも、子供はカワイイんです」と目尻を下げた。

 充実感たっぷりで臨んでいる“るろ剣”ミュージカルの千秋楽まで、あと2週間。「るろ剣のような時代劇ミュージカルが逆輸入されて海外でやれたら面白い」と切望した。今後については「今はキャパがない。仕事かパパかになっていて、毎日追われている状態。落ちついたら何をやりたいかを考えていきたいです」。冷静に足元を見据え、目の前の仕事と育児を着実にこなしていく。

 ◆小池徹平(こいけ・てっぺい)1986年1月5日生まれ、大阪府出身。01年に「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを獲得し、02年にフジテレビ系ドラマ「天体観測」で俳優デビュー。同年に音楽デュオ「WaT」を結成(16年に解散)。05年メジャーデビューし、NHK紅白歌合戦に初出場した。13年に「メリリー・ウィー・ロール・アロング」でミュージカル初挑戦。18年に女優の永夏子と結婚し、19年に第1子、21年に第2子が誕生。

 
 俳優デビュー20周年を迎えた今も飛躍を続ける小池徹平(撮影・金田祐二)
 俳優デビュー20周年を迎えた今も飛躍を続ける小池徹平(撮影・金田祐二)