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all at once 出会いは“ナンパ”正反対の2人が重ねる魅惑のハーモニー

 all at onceのITSUKI(左)とNARITO

 all at onceのITSUKI(左)とNARITO

 男性ボーカルデュオ・all at onceがジワジワと知名度を上げている。2020年に本格始動してから、アニメや映画、ドラマ主題歌を次々任されている規格外の新人で、椎名林檎平井堅いきものがかりら数多くのアーティストの楽曲を手がける音楽プロデューサーの亀田誠治氏も「鳥肌ものの歌声」と絶賛する逸材だ。性格から歌声まで正反対だが、歌い合って生まれる心地よいハーモニー。魅惑のハモりで心をつかむ2人に話を聞いた。

 2020年4月のメジャーデビューから3年目で、アニメ、ドラマ、CMと多数の主題歌を担当。倉木麻衣やB’zらと同じレコード会社・ビーイングに所属するアーティストが歴任してきた大人気アニメ「名探偵コナン」のオープニングとエンディングを、一年目にして同時期にダブルで担当し、異例の新人として注目を集めた。

 北海道出身のITSUKI(23)と宮崎出身のNARITO(23)からなるデュオ。出身地が大きく離れた二人の出会いは、東京の音楽専門学校だった。ボーカルコースのイベントに出る相手を探していたITSUKIが同級生のNARITOを“ナンパ”。歌声を知らない状態でカラオケに行き、二人で初めて歌声を重ねた。

 ITSUKIは「理詰めで生きている人間だけど、歌を聴いて直感で『これは二人でやっていったら、大きなステージに立てる』と思った」とセンサーが発動し、デュオ結成を決意。NARITOは「同級生の中で歌がうまいとうわさだったヤツが声をかけてきた。どうしようと思ったけどついてきて良かった」と、きっかけを作った相棒に感謝した。

 理論派で力強いファルセットが特徴的なITSUKIに対し、感覚派で少年のようなシルキーな歌声を持つNARITO。正反対な二人だが、歌い合うと心地の良いハモりが生まれる。ITSUKIは「毎回コーラスと主旋律を変える。R&Bだったら僕が主旋。バラードだったら突き抜ける声が出るNARITOが主旋。正反対だからできる技」。互いの武器を使い分けて曲をアレンジしていく。

 YouTubeに投稿した代表曲「星合」「JUST BELIEVE YOU」のミュージックビデオは、計408万回再生を突破。4月に配信開始された最新曲「蒼空」は、映画「世の中にたえて桜のなかりせば」の主題歌に初採用され、NARITOは「自分たちの歌が劇場で流れてうれしいと思った。信じられないし、本当に続けてきて良かった」と躍進を喜ぶ。

 専門学校で出会ってから5年。大きな夢も抱くようになった。ITSUKIは「いつか自分たちで作った曲でライブをしたい」、NARITOは「会場はでかけりゃでかいほどいいですね。東京国際フォーラムなどの音がきれいに聞こえるホールでライブしたい」。個性の異なる歌声で夢を現実にしていく。

◆all at once(おーる・あっと・わんす)音楽専門学校ボーカルコースで出会って結成。2020年4月に配信シングル「12cm」でメジャーデビュー。ITSUKIは1998年5月19日生まれ、北海道出身。小中学時代はサッカーに没頭。小学時代に札幌選抜、中学時代に北海道選抜に選ばれた。NARITOは1998年11月15日生まれ、宮崎県出身。中学時代はバレーボール部。高校はバスケ部に所属したが「全くモテなかった」

 

参照元:https://www.daily.co.jp/