27日に男女それぞれ競技が行われたサーフィン。女子部門では都筑有夢路が銅メダル、男子部門では五十嵐カノアが銀メダルを獲得した。
今大会からの新競技であるサーフィンは複数の組に分かれた2~5名の選手が15~35分程度の制限時間が設けられた「1ヒート」の中で10本程度波にライディングし、審査員が技の難易度や積極性を元にそれぞれのライディングを採点。そのうち最も点数の高い2本の合計点で勝敗が争われる競技となっている。
都筑は25日の1回戦では第4組の最下位となったが、敗者復活戦となる2回戦では第1組1位となり3回戦に進出すると、1対1で争う26日の3回戦、27日の準々決勝も突破。同日の準決勝ではカリッサ・ムーア(アメリカ)に0.9点差で惜敗したが、その後の3位決定戦ではキャロライン・マークス(同)を下し銅メダルに輝いた。
五十嵐は25日の1回戦を第2組1位で突破すると、その後26日の3回戦、27日の準々決勝、準決勝も1対1の戦いを勝ち進み決勝戦へ進出。決勝では2019年の世界王者であるイタロ・フェレイラ(ブラジル)と激突したが、「6.60対15.14」で敗れ金メダル獲得はならなかった。
それでも、新競技でメダルを獲得した両名の活躍を受け、ネット上には「どちらも金メダルは逃したけどめちゃくちゃ立派だった」、「戦う相手が人の手じゃコントロールできない大自然、それで結果を出すのはカッコ良すぎる」、「台風の影響で波が荒れてる中よく頑張ったよ、2人とも胸を張っていいと思う」、「都筑さんと五十嵐さんの活躍で、きっと多くの人がサーフィン競技を知ってくれたはず」といった反応が数多く寄せられている。
また太田雄貴氏(2008年北京五輪フェンシング男子フルーレ個人銀、2012年ロンドン五輪フェンシング男子フルーレ団体銀)は「おめでとうございます 最後まで格好良かったです!!」、吉田沙保里氏(2004~2012年五輪レスリング女子55キロ級3連覇)が「メダル獲得おめでとう めちゃめちゃカッコ良かったぁー」とそれぞれ自身のツイッターに投稿するなど、元メダリストからも労いの声が相次いでいる。