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藤井が攻め合いを選び、王将戦第1局は終盤か

 

立会人の久保利明九段(左)が開封した封じ手を指す挑戦者の羽生善治九段(中央)。右は藤井聡太王将=静岡県掛川市掛川城二の丸茶室で2023年1月9日午前9時1分、猪飼健史撮影毎日新聞

 藤井聡太王将(20)に羽生善治九段(52)が挑戦し、静岡県掛川市掛川城の二の丸茶室で指されている第72期ALSOK杯王将戦七番勝負は9日午後0時半、昼食休憩に入った。羽生九段が藤井王将に受けに回るか攻め合いに出るかの選択を迫ったのに対し、藤井王将は攻め合いを選び、「もう終盤かもしれない」(解説の神谷広志八段)局面に差し掛かった。  羽生九段の封じ手△5八同成銀から▲同金△3七歩の局面で検討陣は、と金を作られても厳しくないとみて攻め合いを有力と見ていた。藤井王将はその中でも、大駒の飛車を捨てても構わないという強気の▲4三銀を打ち込んだ。羽生九段は△3五銀と飛車取りに当てて応戦し、飛と銀桂の交換に進んで羽生九段が54手目を考慮中に昼食休憩に入った。  神谷八段は「藤井王将から▲7四桂と打たれると羽生九段の玉が狭く、非常に厳しい。羽生九段はそれをどう防ぐか考えていますが、ここをしのげば手に入れた飛車を敵陣に打ち込む楽しみが残っています」と解説した。  持ち時間各8時間のうち昼食休憩時点での残り時間は、藤井王将2時間51分、羽生九段2時間12分。

参照元https://news.yahoo.co.jp/