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大谷翔平、日本人単独最多3度目の月間MVPも喜べない…トラウト負傷交代で長期離脱も

◆米大リーグ パドレス10―3エンゼルス(3日・サンディエゴ=ペトコ・パーク) エンゼルス・大谷翔平投手(28)が3日(日本時間4日)、敵地・パドレス戦に「3番・DH」にフル出場も3打数無安打、2四球で、チームも大敗を喫した。試合前には6月の月間MVP、6月26~7月2日の週間MVPのダブル受賞が発表された。いずれも日本人単独最多の受賞回数となったが自ら祝うことはできなかった。また、M・トラウト外野手(31)が左手首を痛めて途中交代。長期離脱の可能性も浮上し、本塁打王などのタイトルがかかる大谷への影響も懸念される。5日で29歳になる大谷は4日(同5日)のパドレス戦に先発する。気持ちを切り替えようと必死だった。試合後のクラブハウス。重苦しい空気で静まりかえる中、大谷は翌日の先発を見据えるように、パーカ姿で足早に帰路についた。チームはパドレスを上回る14安打も、14残塁で完敗。大谷も2四球を選ぶも無安打に終わり、表情も暗かった。チームに緊急事態が起きた。6点を追う8回、トラウトが打席で左手首を痛めて苦悶(くもん)の表情を見せ打席途中に交代。精密検査の結果を待つ段階だが、目を赤くし、着替える際も左手を自由に使えないなど、厳しい状況は否めない。離脱となれば、大谷にも影響は及ぶ。この日も「2番・トラウト」「3番・大谷」で、これまで2人がともに先発した78試合は全て隣り合う打順。アベックアーチ8度などチームを引っ張り、MVP経験のある2人が並ぶからこそ、相手投手も勝負を避けられない面もあった。だが、大谷1人となるとストライクゾーンでの勝負は減り、避けられる可能性が高まる。大谷は15本塁打、29打点、3割9分4厘だった6月の月間MVP、6本塁打、7打点、4割1分7厘だった6月26日~7月2日の週間MVPをダブル受賞。月間MVPは2年ぶり3度目でダルビッシュ(パドレス)らを抜き、今季2度目の週間MVPは通算6度目でイチローを更新。受賞回数はともに日本人単独トップとなった。敵地ながら「MVPコール」が起こるほど注目度も高い。状態が良いだけにすでにマークも厳しくなっている。この日も、18年サイ・ヤング賞で6月の最優秀投手を受賞した左腕・スネルから2四球。4球連続ボールだった3打席目には、真っ向勝負を期待していたパドレスファンからブーイングが起こったほどだ。ストライクゾーンの球は少なく、4、5打席目はボール球にバットが出て空振り三振、二ゴロに終わった。大谷の最大のモチベーションは、自身初となるプレーオフへの進出。貯金は3も故障者が続出し、直近6戦5敗と失速しつつある。球宴まで残り4試合。踏ん張り時を迎えている。(安藤 宏太)