25年続いた『メレンゲの気持ち』を〝マンネリ打破〟で終わらせ、この4月から新たに始まった情報番組『ゼロイチ』(ともに日本テレビ系)。しかし、その期待値とは裏腹に、船出から躓きを見せている。
同番組に出演しているのは、今やバラエティー界の〝女帝〟と化した指原莉乃と、昨今の謎解きブームを牽引し、タレントとしても大人気の松丸亮吾。インパクトに欠けるが布陣としては盤石であり、土曜昼に見る番組としては安定感を見せると思われていた。しかし、蓋を開ければ視聴率は低空飛行。初回をピークに、1部が個人視聴率2%台後半・世帯視聴率5%台半ば、2部が個人1%台後半・世帯3%台とジリ貧だ(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。
数字上は悪くなかった「メレンゲ」を終わらせてまで立ち上げた番組としては、かなり不甲斐ないと言わざるを得ないこの結果。各芸能ニュースでは原因の考察も盛んだが、そのほとんどで指摘されているのが指原の〝MC力〟だ。
実は“MC”としては大したことなかった指原莉乃「松丸は『カワイイ』という反応を明らかに狙った、『男版・吉岡里帆』と言っていいほどのあざとい系男子。齧歯類のような動物的カワイさで、世の中年女性を中心に母性本能をくすぐっています。土曜の昼に情報番組を見るのは女性が多いので、これはマーケティング上、正しいキャスティング。となると、やはり不調の原因は指原となってしまいます」(芸能ライター)
実際、同番組における指原は、TVのライター・レビュアーの間で、「あまり場を回せていない」と強く指摘されている。
「女性タレント随一のMCと言われる指原ですが、その番組をよく見てください。実は彼女、やっていることはあくまでアシスタント的な役割なのです。『坂上&指原のつぶれない店』(TBS系)では坂上が進行のメインですし、『今夜くらべてみました』(日本テレビ系)でも、『フットボールアワー』後藤輝基の〝回し〟に横から入ってくるだけ。彼女は中居正広・ヒロミ・松本人志ら大御所MCに取り入り、彼らの話に入ることで、あくまで〝場を回している風〟に振る舞っていただけなのです」(テレビ誌記者)
確かに、これを裏付けるように、「ゼロイチ」の感想には「補助者ばかりで主催者がいない感じ」「指原にいつものようなコメントのキレがない」といった声が相次いでいる。やはり、指原は場を取り仕切るより、その脇で実力を発揮するタイプだと分かる。
そもそもトレンドを得たい視聴者は、情報量の多さが圧倒的な上、老舗で安定感もある裏番組『王様のブランチ』(TBS系)を選びそうなもの。「ゼロイチ」には早急なテコ入れが求められそうだ。
参照元:https://dailynewsonline.jp/