歌舞伎俳優の市川染五郎(17)が19日、東京・歌舞伎座での6月大歌舞伎(2~27日)の第2部「信康」の取材会を同所で行った。10代で歌舞伎座初主演となる染五郎は、徳川家康の嫡男・徳川信康を演じる。
染五郎はNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で木曽義仲の息子・源義高役を演じ、「美しすぎる」と儚さと憂い、気品を称えた顔立ちと立ち居振る舞いが注目を集めたばかり。「信康」は26年ぶりの上演となり、「これまでのどれとも違う、新しい信康をつくろう」と意気込んだ。
共演の祖父・松本白鸚(79)もコメントを寄せ「初お目見得で手を引いて舞台に出てから15年 夢のようです。一日一日魂を込めて勤めてほしく思います」と孫を激励。染五郎は「祖父は魂を削って演じる表現を尊敬している。自分もできるように演じたい」と語った。
父・松本幸四郎(49)からはせりふについて「こういう風に言った方がいい」とアドバイスをもらったと明かしていた。