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【日本ダービー】初ダービー岩田望来「攻める競馬」 若武者が大仕事の予感

 夢舞台に胸を躍らせる岩田望(撮影・石湯恒介)

 夢舞台に胸を躍らせる岩田望(撮影・石湯恒介)

 「日本ダービー・G1」(29日、東京)

 ダービー初Vを狙うジョッキーの胸の内に迫る。

 10年の時を経て、ついに夢見た舞台に立つ。初のダービーに挑む岩田望来騎手(21)=栗東・藤原=の相棒はアスクワイルドモア。「廣崎オーナーには昔から家族ぐるみでお世話になっていますし、結果を出したい」と思い入れは一段と強い。

 今も鮮明に思い出す景色がある。12年に父・康誠がディープブリランテで制したダービーだ。ゴール前で繰り広げられたフェノーメノとの壮絶なたたき合い。東京競馬場のスタンドから手に汗握って応援した。「どっちが勝ったか分からなくて、周りに何度も聞きました」。そして着順確定後、ターフビジョンに映し出された映像に釘付けとなった。

 「馬上で男泣きしている父を見て、かっこいいなと思いました。ずっと馬と向き合って獲れた勝利でしたから。本当にすごいことをやったんだなと」

 そんな憧れの父の背中を追い掛け、同じく騎手の道に。21年は88勝を挙げて全国リーディング6位(JRAのみ)につけるなど若手の筆頭株とも言える。一方で、重賞とはなかなか縁がなかったが、22年の京都牝馬Sのロータスランドで初V。そして京都新聞杯のアスクワイルドモアで重賞2勝目を挙げ、自らの手で祭典の権利をつかんだ。

 「元々、僕はすごく緊張するタイプ。それもあって“G”がつくレースでは勝てなかったんですけど、勝てたことで、すごく楽になった部分がある。今回も攻めの競馬をしたいですね」。ひと皮むけた若武者が、ここで大仕事をやってのける。

 

参照元https://www.daily.co.jp/