お笑いコンビ・アルコ&ピースへのオファーが急増している。以前在籍していたSMA(ソニー・ミュージックアーティスツ)から太田プロダクションに移籍して12年。現在はテレビ、ラジオ、配信、さらにはそれぞれの単独仕事を合わせて新しいレギュラーが8本増えたという。
かつては『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN系列)のアシスタントとして出ている2人というイメージしかなかったアルピーだが、いつの間にか着実に地固めしていたようだ。一体その人気の秘密とは?
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まずはとにかく仕事を断らないどん欲な姿勢だろう。しかもどんな細かい仕事でも拾っている。この4月からローカル局のテレビ神奈川では『アルコ&ピースのほんの気持ちですが!』という旅番組が始まり、平子祐希の地元・福島では『アルピーの福島あるある認定委員会』(福島テレビ)がスタートしている。
「さらに7月16日からテレビ東京系の深夜枠で、アルピーが映画業界に切り込んでいく『アルコ&ピースのメガホン二郎』がスタート。そうしたレギュラー以外にも『ラヴィット!』(TBS系)のロケなど、キー局・ローカル局、テレビ・ラジオ、スタジオ・ロケなどジャンルに全くこだわらない、使い勝手の良さが売りなのかもしれません」(芸能ライター)
さらにはピン仕事も多い。平子単独だと平日朝の帯ラジオ『おとなりさん』(文化放送)の月曜パーソナリティに、『ポップUP!』(フジテレビ系)の木曜コメンテーター、さらには特番の司会もこなす。これは酒井健太もまたしかりで、静岡のSBSラジオで冠番組を持っている。コンビ仕事も充実しているが、ピンのオファーも絶えないということは、それだけ個々人の資質が備わっているからだろう。さらに、コンビ仕事でもボケとツッコミという定型がないことや、相方に依存しすぎない適度な距離も魅力かもしれない。
そんな彼らが吹っ切れた転換点は何だったのか。
「平子は6月発売の『クイック・ジャパンvol.161』(太田出版)の中で仕事が増えた理由について、『諦めたってほうが近いと思いますよ。ちゃんと割り切れるようになったんですよね』と語っていました。また酒井は『M-1グランプリ2021』(テレビ朝日系)のときが一番コンビとしての熱量が高かったと言っています。準決勝で敗退し、賞タイトルを獲れなかったことで、いい意味で踏ん張らなくなったことも背景にあるのでは」(同)
さらに彼らは今の自分たちの現状について「たまたまボールが転がってきているにすぎない」と、偶然の産物だと謙遜している。果たしてそれは運が良いだけなのか、今後が楽しみだ。